エピソード5

 タオのドロップキックから10分が経過。

 ようやく、メリナが口を開いた。

「ドユコト?」

「申し訳ございません!」

 蒼堂が全力で謝っている。

 タオは横で呑気な顔をしていた。

 さっきから、こいつの思考は理解できない。

「まったくもって関係ないですが、長が来ませんね。」と攻浜が言った。

 そういえばそうだな。

「本当ですね。何かあったのでしょうか?」

 メリナさん。あんたは、自分の心配した方がいいよ?

[緊急!長が何らかの傭兵部隊に連れ去られた模様!]

 突然サイレンが鳴り響き、アナウンスが聞こえてきた。

 全員口をポカーンと開けて、「??」と言う顔をしている。

 蒼堂が口を開いた。

「F2メンバーに命令!総員、長を救出に向かえ!」

「「「「了解!」」」」

 てか、了解とは言ったものの、ハンドガンしかないんですけど。とりあえずやりに行くか。



 5分後



「おら!喰らえ!」

 これが俺の本気じゃー!

「ホォーッワター!」

「これが俺のスーパーパンチヨー!」

 そういえば、タオは戦闘になると、性格が変わるんだったな。

「遅れてすみません!」

 なんか聞こえる。メリナに似た女が走ってきてる。

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