田原総一朗、警察と口論して、倒す
決めた。こんな、人殺しみたいなことして黙っているわけにはいかない。何事も正直に言わなければ。秘密の部屋から出てきた僕は、警察に出会った。
「田原さんに聞きたいことがあるんです」
「は、はい」
そう言うと、パトカーに入れられた。
「それでは、まず質問です。田原さんは総理が倒れたことを知っていますか?」
「当然です」
「次の質問。何か田原さんが心当たりがあることはありますか?」
一瞬、答えに詰まった。でも、せっかく問うてくれているのだから、この事件を話してやろう。
「はい」
「?!?!?!」
裏の報道陣が戸惑った顔をしている。
「詳しくお聞かせください」
「まずですね、私は超能力を持っているそうなんです」
「はぁ?」
そりゃ呆れるよね。
「アヤシイ男に、『超能力やる』って言われて息をかけられた。。無視して、スタジオ行ったら、この騒ぎ。嶋代議士と口論になったら、僕が口論に勝った感じになる。すると、市嶋さんが倒れちまったんだよ」
「ほぉ・・・・・」
まだ、状況をつかめていないようだ。
「さらに、今度はその男とここで会いまして」
それから、口臭さんに語られたことをすべて話した。
「一度出ましょう」
何となんと・・・・・今、警察に追われている。パトカーで話した警察が上司に報告したらしく、それから呼び出されて、さんざん叱られた。
だが、それが事件の始まりだった。
***
「変な冗談で後輩を狂わせるな!!」
相手が有名人だということ関係なく、警察の
「いいや、本当のことを言っただけだよ。本当のことを言って、僕も信じられない」
「君はよほど、頭がおかしくなっているのか?!」
「正常。怒りっぽいってのは認知症の初期症状だってことを知っているかい?」
口論モードに入ってしまった。
「知るか!!操作の邪魔をするな!口を封じろ!!」
「口を封じたら、息ができなくなるだろう。言葉も話せなくなる」
「うるさい!こんな大変な事件の最中に警察をだまそうとするとは!!」
「何がだ、ちゃんといろんな出来事を話してやってるって言うのに。しかも、自首してまで」
論破、論破、論破の連続だ。
「黙れ!!そんな超能力なんぞ、実際にあるわけないじゃないか!!」
「だが、君は十字架を持っているじゃないか。キリストとか天草四郎を知っているのか?」
強力な一言だ。
「がっ!」
その一言を決め、口論での勝利を収めた直後に・・・・・倒れちまった!!
「曲者!!待ちやがれ!!!!」
「まずいね」
僕は足腰を震わせ、署からいそいそと逃げ出した。
***
まずは、自分の家を目指した。彼がいるはずだからだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます