第4話 愛奈の体調不良

都会に降りた愛奈は右も左も分からない不安不安な日々を過ごした。

弥生はもちろん仕事を持っていたため

朝には出掛け夜遅い帰宅だった。

その時はいくらか所持金があったが生活するには必要なもので瞬く間に消えていく。

弥生も自分を犠牲にし愛奈のために買い物をしてくれたりと優しさに溢れていた。

いい加減仕事もしなければ…そんな焦りもあったが体調不良に加え更年期障害という悪魔のような身に!


若くもない出会いっていうのは妥協も必要だろうと割り切り物流センターでの派遣についたが愛奈の本当にやりたいことではなかったため本職に移るために面接やらなんやらが始まった。

不思議な力を身につけた弥生だったが時折、愛奈の考えが分からなくなることもしばしば

それくらい愛奈という人間は謎めいていたのだ。前世の記憶は消したくても消えるものでは無い。毎日不思議体験をしていた。


愛奈は弥生のことが大好きで弥生も愛奈との時間を大切にしてくれていたが…すれ違いというのはやはりあった気がする。

愛奈が寝汗をかくようになり女だったんだろうな・・・弥生と寝るのが申し訳なく自分の部屋で寝ることを決意!

それからだろうか…愛奈と弥生は少しずつ気持ちが離れてしまった。


これじゃあ前世と同じだよ!離れたくない!

もう少し待ってて…愛奈は毎日寂しく眠った

同じく弥生も1人ダブルベッドで耐えてくれていたのだった。


前世のような悲しい別れは嫌だった愛奈は2人のベッドに戻ったのだった。

その辺から愛奈がベッドにいるときは弥生はリビングで寝ている。

弥生もこんなに寂しかったんだろうか…そんな風に思った愛奈は1人の夜に涙を流すのだった。

しかし弥生はリビングで目が覚めると愛奈の元へとというより布団で寝たいそんな気持ちになったのだろう。

確かに階段を上る足音…布団に入ってくる感覚!ふと見ると誰もいない。

弥生の生霊が愛奈の元へと来ていたのだ。

早速、愛奈は霊能者長谷川に相談しようと決める。

あ、あれ?長谷川のアパートが空室になっている愛奈は長谷川にはもう会えないということを悟った。

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