第5話 愛奈の決意

ーーー運命の人ーーー

愛奈は弥生を運命の人だと感じていた同時に弥生も愛奈と一緒に愛を育んでいこうと思っていた。

お互い、不満もあり嫌だなと思うこともあったが会う時間が近づくにつれ穏やかな気持ちになって許してしまうのだった。

愛奈は年老いた先にある自分たちの姿を想像し、弥生がどんな姿になろうとも今の気持ちのまま支えていきたい受け入れていきたい

とても優しい気持ちになっていたのだった。


愛奈は祈る この人と永遠の愛を誓いたい。

波に乗ったり船から落ちそうになったりの日々は続いたがきっと弥生も愛奈のことを守りたいと思っているに違いない。

愛奈は入籍したいと申し出る!しかし弥生は「まだ早い」と金銭面を苦にして断る。

そんなことがもう3回あり、愛奈自身のプライドはことごとく崩されていく。

もう自分からは結婚の話はしないと決意するのだった。

鉄砲玉のような愛奈は大喧嘩でもすれば迷わず家を出るだろうと。

せめて入籍していれば出て行くわけには行かないのにと心なしか感じていた。


もう心の距離は近づくことはないのかな…

そんなことを考えながら愛奈自身もお金の心配をしていた。

出ていくにも出て行かれない事情とはそこにあり不安はないが悲しい気持ちは膨らんでいったのである。

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