不穏の要

時折右肩から頭にかけてを掻き毟りながら苦しみ喘ぐように頭を振り乱しつつ唸り、最後には息切れを起こすもすぐに呼吸を整えていつもの様子に戻るというモーション。


髪の毛を弄る癖はストレス。


それは平穏無事を祈るにはお粗末だった。


‥‥‥‥。


彼の中学校の休み時間の安穏が破られている。


デュラララ九巻、途中経過の読書。


机、椅子、右側後方、厄介なやっかみ。


喧嘩は突然始まった。


以来、彼はそれがトラウマなのだろう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る