檮杌（とうごつ）。

『神異経』には「西方の荒地に獣がいる。形は虎に似ており、長さ二尺の犬の様な毛が生えており、人の顔、虎の足、豚の歯を持ち、尾の長さは一丈八尺あり、荒の中を撹乱している。その名を檮杌という」とある。

また、『春秋左氏伝』には「そこで、天下の人々はこれを檮杌と呼んだ」とある。

凶悪頑迷な性格で「難訓（なんくん）」、「傲狠（ごうこん）」という別名がある。

中華料理店の個室の回転テーブルは安心ではないが安全である、それはそのシステムの都合上、様々な人間が料理の皿に手をつける、そういうのに毒を入れれば自分まで毒されるようになってしまうのは明白である。

満漢全席というのがあるが、その全体的な量は限りなくそれに近い、中国本土の本場にしかない温かい烏龍茶、ワンタン麺、餃子、小籠包、北京ダック、魯肉飯（ルーローハン）、中華風豚肉の角煮、紅焼肉（ホンシャオロウ）。他にも様々、以下省略。

二人の男と一人の女は漢服を着て、女性ならばチャイナドレスであったりする。

「世の中には命はかけがえのない大切に取り扱うべきとされる、それが無価値で無意味に変えられるというのが酷く辛く思える」

男のうちの片方は大柄で筋肉質、劉邦と項羽なら項羽、三國志に出てきた関羽のような死神すら寄せ付けない猛気が宿った。眼光さえあらゆる龍さえ殺しかねない迫力だ。

声をかけられた男は細身だが筋肉質であり、とてつもなく女顔の紅顔であった。

「血腥い地獄のような場所など知らない」

それを肯定する。

三人目の女は嘆息しながら言った。

「形而上学（けいじじょうがく）の強さに拘っている男がいるネ、虐政を越えた虐政、つまり権力者を嬲り殺しにして喜悦を得る、哀れネ」

「あぁ、俺様にその非合理な道理は通じない、哲学者気取りもやめれば今頃‥‥‥、いつか、また、その四つ目に座った後も」

豪傑の感じのする方の男は答えた。

「アイツが何者かを虐げ殺したとしても、それでも俺があいつを倒すのは不変だぜ？」

そうして、あるはずのない流血刀（ブラッディブレード）の忌憚がしっかり形成される事は今は無い。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい