皮肉ばかり。
男はバミューダトライアングルに飛行機墜落して幾星霜が経とうとしていたため自殺した。
本当の孤独は人を簡単に狂わせてしまう。
世界には磁場、磁気が満ちており、生体磁気というのもあり異常磁場が生まれる。
それはある種気功の亜種が気候の亜種になるとも言い換える事だって出来るだろう。
そして、自殺した男は時空を旅していた、何せ、バミューダトライアングルで自殺しただからそりゃあ時空の歪みに巡り合わせる。
そして気づけば目の前にペリーという歴史の人物がいて、ここは黒船と理解した。
「貴方は……アメリカ人ですね」
ペリーもすぐに気づいてしまった。
それについての話は割りと今どうでもいい。
そして伊豆下田をうろつき、ふと射殺した。
「通商(貿易)は拒否するが、港は開く」
として、アメリカに対し下田と箱館(現在の函館)の2港を開港し、200年あまり続いた鎖国は終わり日本は開国したという曰く付きの日米和親条約から数日後ぐらいである。
ステレオタイプのどこにでもいる武士である、地面に体の後ろから倒れてそのまま目を瞑っていた、自分でもその衝動が理解できなかったが、どうやら死んだ……はずであった。
普通にまた、その武士とすれ違った。
顔を俯くしかない、申し訳なさとその顔にどんな悪魔の表情や鬼の形相が浮かび上がっているかと思えば、自ら眼を閉じてしまう。
そしてその殺人未遂により伊豆下田のずれはいずれ、微々たる時間軸の狂いを生んだ。
衣擦れでは無いと思うが。
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