グレーキング


都市伝説、こと秘密結社が陰謀しているなんてのはよく聞くお話であったりもする。


その中の一つが啓蒙組織プロビデンスだったりもする、世界各地に散らばるその人脈は、まさに世界を裏側から支配しているのだろう、あらゆる世界的な問題は彼等の無能から始まるともされるのは一部の大賢者だけが知るところ、迂闊に路上の居酒屋で言えないような、酷く、滑稽な愚痴となる。


「我々を支配する者は我々より賢くなければならない!だからこそ支配欲が明確だ!」


そんな事を思うようになってしまう。


人間の眼は二つしかついていない。


耳だって二つ、鼻が一つ。


SNSのフォロワー百人で二百個、フォロワー千人で二千個、フォロワー万人で二万個。


それでも世界の眼球は八十億程度で百六十億個になろうとしているのであった。


その中の半分や一部分を切除しよう、この世界の悪い癌細胞のような気がしているから。


そして、その後、忌憚の殺戮王は言う。


「支配者は去った!次から私が管理する!」


そしてどこかのある人は呟いた。


「今まで通りの歴史のあらましかな」


と。


もしくは。


「結局、政治って何も変わんないんだね」


とも。


それが支配欲とグレーキングは気づかない。





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