第147話

確かにいっぱい金貨があるけど

見たことない金貨だな


「どこのなんだろうね

とりあえず持ってってギルドで見てもらおうか」


探索を続けながら進んでいくと

いかにも王様が居そうな部屋の扉があった


「失礼しまーす」


何となくノックしてから声をかけて入るとやっぱり王様が居る部屋だったようだ


頭に王冠をのせた骸骨が玉座に座ってる。

服装もかなり豪華なものなのが見てわかる


「これって死んでるのかな?

それともスケルトンみたいな魔物になってるのかな」


「アカリ、玉座の近くに矢を射てみてくれ」


「わかった」


アカリが矢を射る

足元に命中したけど反応はない

用心しながら近づいて見るしかないか



「僕が近づいて見るから

何かあったら助けてね!」


「いや、待てよ!

俺が行くからエスタは待ってろ」


「ルーク、何かあった時僕よりルークの方が頼りになるからルークが待ってて」


ルークが渋々納得してくれたので

少しずつ骸骨に近づいていく。

骸骨まで後1メートル位のところになった時いきなり声が聞こえてきた


「勇者諸君よ。

今更来てももう手遅れなのだ

我々のすむ世界はとうに滅びてしまった。」


え?勇者?世界が滅びた?

どういうことだ!?


「それってどういうこと?」


「エスタどうした?」


僕にしか聞こえてないの!?


「何か勇者とかこの世界は滅びたとかって声が聞こえてきて。

結構大きい声だったんだけど聞こえなかった?」


「私は何も聞こえなかった」


「俺もだ」

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