第110話

「グエンとは秘密の部屋で友達になりました!

最初は凄く怖かったんですけどね

今はもう大事な仲間ですよ」


「災害級の魔物が仲間か…

君たちは街ひとつくらいなら簡単に滅ぼすことが出来そうだな」


「そんな事しないですよ!!」


と答える

でも確かに王族でも倒せるかも…

グエンがちっちゃくなって潜り込んでひと噛みするだけだからね…

絶対やらないけどね!


そう言えば秘密の部屋に、あった宝箱の中まだ見てなかったな


「グエンが守ってた宝箱開けないでまだあるんですけど鑑定して貰えますか?」


そう言うとガバッと音がしそうな勢いで支部長が顔を上げた


「いいのかい!?

すぐ鑑定道具を持ってくるよ」


そう言うと飛び出して行った


「なんか最初の落ち着いた感じが全部吹き飛んでたね…」


グエンが小さくなって戻ってきた

エリサは宝箱を取り出してくれてる

グエンが守るようなものってなんだろうなー

ワクワクする


「お、俺も見ていいよな!?」


ザルトさんが興味津々に聞いてくるので


「もちろんですよ!」


と答えると

お礼に今日の夜奢ってもらえる事になった

お母さんもこれで治るから

お祝いしないとね!!


そんな事を話しながら待っていると支部長が戻ってきたので

宝箱を開けることに


宝箱を開けるとそこには丸い虹色の石があった


「石…?

グエンは前の主人から何か聞いてる?」


グエンに聞いてみると


「我はただ強くなれる玉だとしか聞いておらぬ」


強くなれる?

この石でどうやって強くなれるって言うんだろう


「そんな事より早く鑑定してみようぜ」


ワクワクした感じのザルトさんに急かされて

鑑定をすることにした

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