第109話

「このグエンが秘密の部屋の番人でした

今は僕の仲間になってくれてますけどね」


と改めて紹介した


「俺が切ったら傷つけれるかな…」


なんてザルトさんは小声で物騒な事をいってる


「ザルトさんダメですよ!?

やめてくださいね?」


「エスタよ我は構わぬ」


何故かグエンがOKしちゃったよ…


ザルトさんが剣を構える


え!本当にやるの!?

ど、どうしよう


「行くぜ!!」


ザルトさんがグエンに向かって走っていく

そしてグエンのお腹の当たりに剣を袈裟懸けに振り下ろした


ガッキィンと鉄と鉄が当たったような音がした


「うっそだろ

硬すぎんだろーが」


そう言ってるザルトさんにグエンがしっぽをを

横薙ぎに振って吹き飛ばした


「こんなものかザルトよ」


グエン楽勝そうだな…

どんだけ強いんだよ


「やっぱり勝てる気がしねーわ」


痛そうにしながらも起き上がってきたザルトさんに回復薬を渡す


「グエン強いですねー」


「なんで坊主が他人事なんだよ

そんな強い魔物の主なんだぞ」


でも僕は何もしてないからなー


「エスタは腕っ節は弱いが心は誰よりも優しくて強き者よ

我の主に相応しい」


そんなふうに思ってくれてたのか嬉しいな


「グエンありがとな!

また腕試しさせてくれ!」


「良かろう」


そんな話をしていると

ずっと黙ってた支部長が騒ぎ始めた


急にどうしたんだろうか


「ザルト君が攻撃して全くダメージがないどころかザルト君を一撃って……なんなんだこの魔物は!?!?」


「僕の使い魔で、前は秘密の部屋の番人だったグエンです!」


「それはさっき聞いたよ

君は災害級に強い魔物をテイムしてる自覚はあるのかね!?

そもそもどうやってテイムしたんだい!?」


支部長が興奮してて勢いが凄い

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