第93話

普通はそう思うよな


「いえ、お願いは秘密の部屋の第1発見者だと名乗り出て欲しいんです

僕はあそこで新しい仲間が出来ました

グエン出てきて」


グエンを手の上に乗せてザルトさんに見せてあげる


「秘密の部屋の番人をしてたグエンです」


グエンに挨拶をしてザルトさんが


「さすがにこの蛇が番人ってのは信じられねーな」


もっともだ

僕もこの大きさのグエンをみても信じられないだろう


「今はマジックアイテムの効果で小さくなって貰ってます

グエンこの部屋に収まる大きさで大きくなってくれるかな」


とお願いすると

グエンがどんどん大きくなっていく

ある程度の大きさで止まったグエンを見て


「な、なんだこれ」


ザルトさんがびっくりしすぎて椅子から落ちてた

グエンに小さくなってもらいザルトさんに


「実際はもっと大きいです

これで信じてくれましたか?」


「ああ、さすがに今のを見せられたら

グエンが番人だったかは別として秘密の部屋で何かあったんだろうな」


まだ信じて貰えないか…

まあいいか


「とりあえず秘密の部屋にもう危険はありません

ザルトさんにはそこに行って秘密の部屋にはマジックアイテムが1個あるだけで他には何もなかったってギルドで報告して欲しいんです

そのためのマジックアイテムは置いてあります」


僕の説明を聞いてザルトさんは不思議そうな顔をしている


「その行動に何の意味がある?

そんなのそのうち他の冒険者が勝手に見つけるだろ」


確かにその通りなんだよな

でもザルトさんに頼みたい


「秘密の部屋はグエンの家だったんです

変な冒険者が入って荒らされたら嫌なんですよ

グエンが今まで守ってきた場所を荒らされたくないザルトさんなら大丈夫だと思ったんです」


「ふむ、そういう事か」


僕はグエンが守っていたマジックバックから1本の大剣を取り出す


ーーーーーーーーー

倍加の大剣


この大剣に魔力を流しながらふると

斬撃が2倍になる

攻撃力+100

ーーーーーーーーー


「報酬は秘密の部屋のマジックアイテムとこの大剣でどうですか?」


ザルトさんが大剣を使っているのは知ってたので大剣にした

まるで宝物を扱うような優しい手つきで大剣を受け取る

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る