第85話

扉を開けると部屋の真ん中辺りに宝箱があった

それ以外には何も見えない


大丈夫だと思い宝箱の方に歩こうとするとエリサが


「待って!何かいる!」


と焦った感じで伝えてきたので

僕も周りを見回して確認するが何もいない

でもエリサが何かいるって言ってるんだからきっと何かいるんだよな

どうしようかな


「とりあえず姿も見えないしゆっくり進んでみる?」


ここにいつまで居ても仕方が無いのでそう提案してみる


すぐに転移の腕輪で外に出れるように皆で固まって扉の中に入ると扉がしまった


「タカラネラウニンゲンコロス」


とどこからか声が聞こえてきた

声の聞こえてきた方を見てみてもやっぱり何もいない

どうしろと言うのだろうか


進んでみる?攻撃の時に姿を見せるかも

いや、でも姿見せないで攻撃出来る可能性が無いわけじゃないんだよな


「お前は誰だ!どこにいる!」


やけくそになって問いかけて見るも返事は帰ってこない


覚悟を決めて進んでみようか


「どうしようか

やっぱり進んでるしかないかな?」


「僕は進んでみたいけどちょっと怖いね」


僕もダンに同意だ


「俺は進んでみてもいいと思うゾ

その腕輪があればどうにかなるだろ」


ティムは強気だなぁ


「ちょっと心配だけど行ってみた方がいいと思う」


怖いけど行くか…


こんなことならエリサの影の中で転移したらどうなるのかとか使い方ちゃんと実験しておけば良かったな


「よしじゃあ皆離れないでね

行くよ!」


そう言って進むと何かを引き摺るような音が聞こえてくる

音のするほうを見ると

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る