第86話
こちらを睨みつけながら移動してくる綺麗な緑色の大蛇だった
大きさは分からないけど僕くらいなら丸呑みしそうな大きさだ
なんだこれ?なんだこいつ?
どこにいた?この大きさの蛇がいて気づかないなんてことあるのか!?
「どうしたらいいと思う?
僕は1回戦って見て無理そうなら逃げようと思ってるんだけど」
そう聞いても皆困惑してる
姿が見えないわけじゃないし1回挑んでみて無理だったら逃げればいいかな?
皆同じ考えだった用でびっくりしながらも同意してくれた
とは言ったもののどうやって攻めようかな
一気に走って斬りかかって見る?
バラバラに移動して気を逸らして攻撃できる人が攻撃?
逃げる事を考えるならまとまって動きたい
でもまとまって動いたら向こうからしたら動く的だよな
バラバラに行った方がいいよな
僕が狙われたら皆で庇おうとするだろうしこの中で1番動きが遅いの僕だし
「ティムは正面から、ダンは左から、エリサは右から僕は後ろの方に回り込んでみるよ」
転移の腕輪があれば後ろに転移して回り込める
「突撃したらきっと攻撃してくる。
皆は僕の大事な仲間だ、怪我しないで皆で一緒に帰ろう」
「「「うん!!」」」
「じゃあ行くよ!」
そう言ってみんなで移動を開始する
僕は大蛇の後ろの方に回り込むように転移した
転移して蛇の尻尾に上段からの斬り下しをするが鱗が硬すぎて文字通り歯が立たない
これで僕の居場所は見つかっただろう
蛇がこっちを見ないで尻尾で攻撃してきた
「嘘だろ……後ろに目でもついてるのかよ」
あれ??
何かおかしい
「転移」
扉の前に戻ってきてみんなを呼ぶ
「皆1回集まって!!」
集まってもらってから今気づいた事を伝えると僕とダンとティムはその場で待ってる事にした
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