第78話
ザルトさんに怒られて
渋々桃をしまって一緒にギルドに向かった
ギルドに入ると昼くらいなのに人が多い
歩くのに苦労しているとザルトさんが
「お前ら邪魔だ」
と叫んだ
その一言でみんなザルトさんを避けるように道を譲った
そんなに怖い人なのかな
道ができたのでザルトさんの後をついて行くと
前も入った換金部屋にたどり着いた
中に入ると受付嬢さんに
「この坊主が力の桃を見つけてきたみたいなんだ買取できるか?」
そう声をかけて僕に桃を出すように促す
指示に従って桃を1個だす
「失礼します確認させてもらいますね」
鑑定した受付嬢さんが力の桃で間違いない
買取金額は銀貨60枚だけどどうするか聞いてきたので
「すいません
まだあるんですけど何個くらい買取って出来ますか?」
と聞いてみるとビックリした顔をしながら
在庫がないから何個でも大丈夫と言ってくれたので僕用に3個残して全部出す
全部で25個あったらしい
「銀貨60枚の力の桃が全部で25個ですね
金貨15枚になりますがよろしいでしょうか?」
僕はその金額でお願いした
何もしてないのにこんな大金貰っちゃっていいのかな…
買取が終わったのでお礼を言って部屋を出た
ギルド前でザルトさんと別れようとすると
大金持ってるんだからと家まで着いてきてくれることに
一緒に歩きながら
「お礼をしたいので今日は酒奢らせてください」
「おう、じゃあたらふく飲ませて貰うかな」
なんて言って豪快に笑っていた
すごく大きくて優しい人だ
家に着くとクリスが出迎えてくれた
「クリスただいま
お母さんに、お客さん来たからお茶用意してってお願いしてきてくれるかな?」
クリスに伝言をお願いして僕はザルとさんを庭の方に呼んでダンを紹介した
「ダン、僕のことをいつも助けてくれる冒険者のザルトさんだよ
ザルトさんこの子は僕の最初の使い魔のダンです」
やっぱり珍しい魔物だからかザルトさんは驚きながらも
「ダンかよろしくな」
と挨拶してくれていた
『エスタお茶入ったよー』
クリスから念話が来たので家の中に入る
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます