第73話

「2人ともお疲れ様!

ダンジョンでもちゃんと戦えそうだね」


2人を労ってまた作業に戻る

薬草を採取して戦闘してと繰り返していく


家具を揃えるお金も欲しいし色々必要なものもあるからひたすら作業する


ティムが魔物を見つけてきてくれてそっちに向かって移動しているときだった


「エスター!」


ダンの声が聞こえたので魔物の方に行くのを辞めてダンの声がした方に向かった


「ダンどうした??」


ダンはすごく興奮している


「た、宝箱があった!」


ダンジョンに来て初日で宝箱!?

いや、でも罠とかかもしれないとりあえず行ってみることに


確かに宝箱だ

木で出来ていて縁の部分は銀色の金属で補強されている


「開けても大丈夫かな?」


「私が開けるわ」


エリサが影を操って開けてくれるみたいだ

念の為宝箱から少し離れたところに移動してエリサにお願いした


エリサが宝箱を開けた……



良かった何も起きない

みんなで恐る恐る宝箱を覗き込むと

1本の短剣が入っていた


短剣をとって見ると宝箱が元からそこには何も無かったかのように消えた


「短剣だね」


中には呪われた武器などもあると言うから

短剣はマジックバックにしまってギルドで見てもらうことにした


呪われてたら怖いので今日はここまでにしてギルドに向かう


昨日は気づかなかったがギルドには宝箱などから出た物を他の人に見られないように換金や鑑定出来る個室があるようだ


金目のものや珍しい物だと

強盗に狙われるからの措置らしい

まあその部屋に入った時点でバレバレだと思うが…


早速個室に入ると中は机が1個あって机の奥に受付嬢さんが座っていた


「本日は換金ですか?鑑定ですか?」


まず換金をお願いした


「はい

スモールラットの魔石6個で銅貨15枚

薬草4束で銅貨40枚

計銅貨55枚になります」


お礼を言ってお金を受け取り

短剣を出して鑑定をお願いした


鑑定が終わり鑑定結果を書き写した紙を渡される


ーーーーーーーーーー

雷の短剣

ライトニング・ソード


攻撃力+40

魔力を流すと雷を纏う

雷を纏った状態だと攻撃力+60


買取金額金貨5枚

ーーーーーーーーーーー


かなり強い武器だ!

売らずに自分で使うことにして家に帰った

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