第70話

冒険者ギルドを見つけてギルドに入る

ギルドの作り自体はオースの街と変わらないようだ

ただ人の量が違いすぎた

めちゃくちゃ人が多いのだ


人混みをかき分けて受付に向かう

ぶつかって文句を言われたらすぐ謝って離れる

そんな事をして、ようやく受付が見えたけど長蛇の列だったので諦めて帰ることにした


明日の朝イチに、また来ようと思いながら引き返していると


スキンヘッドで頭に傷のあるガタイのいい強面の男の人に話しかけられた


「坊主依頼か?」


見た目とは違って優しいみたいだ

絡まれるのかと思ってヒヤヒヤしたよ


「いえ、この街に今日来たばかりなのでダンジョンなどの説明を聞きたいなと思って来たんですけど人が多すぎて…」


「ダンジョンの事か?

俺の下手くそな説明で良いなら話してやるがどうする?」


内心強面とか思ってごめんなさいと思いながらお願いすることにした


ここでは人が多すぎて落ち着いて話も出来ないので近くの酒場に場所を移す


この人はこの街のBランク冒険者パーティのリーダーのザルトさんと言うらしい

他のパーティメンバーは別行動しているそうだ


酒場に着いて席に座るとザルトさんは酒とつまみを頼んでいる


「安心しな!

ここは俺の奢りだ好きなもん頼みな

新人に集ったりしねーよ」


お礼を言ってザルトさんと同じものをお願いした


僕は酒を飲むのが初めてで少し緊張しながら酒が来るのを待つ


その間にエリサに家まで言って帰り遅くなるかもれないと伝言をお願いした


向こうから来た念話に返事は出来るけど

自分から念話出来ないのは少し不便だ

それでも助かるからいいんだけどね


酒はエールと言うらしい

少し苦いが慣れると美味いらしい


つまみも初めて見る食べ物だ

これは唐揚げと言って鶏肉に味を付けて揚げたものらしい


ザルトさんは

エールと唐揚げがあれば人間は死なねー

と言いながら笑っている

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