第66話

馬車に揺られて居て眠くなったのか

エスタは寝てしまった見たいだ


エスタは本当に立派に育ってくれた


私を治すために移住してダンジョンに言ってくれると言う

申し訳なくてなんとも断ったけどエスタは頑として認めてくれなかった


息子が自分の心配をしてくれて嬉しくない親がいるだろうか?

嬉しい、嬉しいに決まってる

でもそれでも出来るだけ危険な目にはあって欲しくない


クリスに念話で話しかける


『エスタはこれから大丈夫なのかしら』


『大丈夫よ

私たちが着いているもの』


『エスタだけじゃなくてあなた達ももう大事な家族なんだから絶対にみんなで戻ってきてね?』


『当たり前じゃないの!

私たちはちゃんと怪我しないように安全に進んでいくわよ』


そんな風にクリスに窘められながら

馬車に揺られていた


ーーーーーーーーーー


寝ちゃってたみたいだ


「みんなごめん寝ちゃってた

おはよう」


『大丈夫よ

まだ寝ててもいいのよ?』


「もう大丈夫だよ!」


それから馬車は特に問題なくすすみ

1日目の宿場町に到着した


ギルドの馬車では値段がちょっと高い代わりに

宿場町での宿泊料は馬車代に含まれてるようだ


早速割り当てられた部屋に行き

ご飯をどうするか聞くと


お母さんがマジックバックから

包みを取り出してきた


なんでもシスターが途中でお腹すいたら食べてと作ってくれていたそうだ


ありがたい限りだな

約10年間もご飯を作ってくれていたシスターだ

僕の好物がいっぱい入ってる


みんなで味わいながら食べて

明日からの馬車の旅に嫌気を覚えながらも

早めに休んだ

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