第8話

ご飯が食べ終わると


湯浴みをしてみんなで布団に入った


一日で色んなことがあってまだ混乱している

でも僕が考えてもどうしようもない

明日お父さんの所に行けるかシスターに聞いてみよう


翌朝

ご飯を食べ終わったあと


「シスター

お父さんに会いに行きたいんですけどいいですか?」


と聞くとシスターは困った顔をしながら


「お父さんは今お話出来る状態じゃないけど会いに行きたいの?」


お話出来ない、?

どういう事だ


「お話できないってどういうことですか!?」


「昨日の夜話を聞きに行ったのだけど凄く重症みたいで話を聞くことも出来なくて」


「シスター

お父さんは大丈夫なんですよね

死なないですよね」


僕は泣きそうなのを我慢しながら

シスターに聞く


「正直かなり危ない状態みたいなの

エスタが行ってもお話は出来ないわ

それでも行きたいの?」


「は、はい

行きたいです」


お父さんが死ぬわけない

そう思いながらシスターに治療院に連れて行って貰った


ベットに寝かされてる父を見た


「お父さん

早く良くなってよ

もう朝だよ早く起きないと」


ベットに寝かされてる父は昨日より

顔色が悪いしすごい汗だった


シスターは治療院の人と話をしてるみたいだ

僕はどうすることも出来ずに

父に早く良くなって早く起きて

と泣きながら言い続けた


「エスタとても言いづらいのだけど

お父さんはもう...」


「お父さんは寝てるだけですよ

明日になったら起きて

エスタおはようっていつもみたいに笑ってくれるんですよ」


シスターに声をかけられた時には父は息を引き取っていたみたいだけど

どうしても信じることが出来なかった

信じたくなかった

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