29話新婚旅行?どこに?

「新婚旅行ですか!?」

「うん、だって私たち結婚したでしょ。」

「はい、愛してますよ?」

なんか変なテンポで言ってしまった。まぁいいか

「あ、ありがとう/////で新婚旅行なんだけど早めに行きたいなーって思って、」

「なんでですか?」

「アルくんに提案なんだけど、もちろん嫌だだったら嫌っていうんだよ?」

「はい。」

「そろそろ私も長い間ここにいるの、いうても6年くらいだけどね。そこでねアルくんとも結婚できたから、この国から出て旅しようと思って」

え?旅?

「いいじゃないですか!行きましょう!僕もじいちゃんの所に行きたいです!」

「おじいさん?え?」

「じいちゃんがどうかしましたか?」

「おじいさんってもう…」

「あー言うの忘れてましたけど、生きてますよ。」

そうだ。話の流れ的にもう亡くなってしまっていたと思ってたんだ。じいちゃんは1年前

「ちょっと剣術を教えに東の方の国、ナーミナという所に行ってくるわ。来る時は町の人に聞けば教えてくれる」

と頭をくしゃくしゃと撫でて行ってしまった。

ちゃんと言えば良かったなー。

「え!?」

と何やら考え始めてしまった。

「セーナさん?」

「ごめん、今アルくんの記憶探ってた。そうなんだー生きてるんだー」

「僕の記憶を!?」

「あー話すとややこしくなるからまぁそれは後にしとこっかな。」

「分かりました。」

「それで旅に出ることは本当にいいの?生まれ育った場所でしょ?」

「ここはじいちゃんと過ごした思い出しか残ってないので…」

「ごめん!辛いこと聞いちゃったね」

と抱きしめられる。1日1回はされる。嬉しい。

「けどこうしてセーナさんと会えたのですから全然辛くないですよ。」

「そっかじゃあ新婚旅行について決めよっか。」

「はい!」

それから夕方くらいまで僕たちの新婚旅行について話し合った。

「じゃあまとめよっか。まず結婚式は一年後」

「セーナさんいいんですか?僕のわがままで…」

「いいのよ。これから旅に出るんだし、またそこでアルくんの友達ができるかもしれないから来てくれる人が増えるでしょ?」

「ありがとうございます!」

結婚式は1年後にした。理由は楽しいことを一気に詰め込みすぎたら頭が幸せすぎてパンクしちゃいそうだったから。

「で、行く日にちは3週間後で場所は海がキレイな国で有名なキャコでいい?」

「はい!全然いいですよ!」

セーナさんは物知りだ。いろいろなことを知っている。すごいなー。僕もお勉強しようかな。

「じゃあ、それまでに準備して、ゆっくりしようか?もちろんイチャイチャして!」

「はい!」

と言いつつ。僕はやることが残ってる。頑張らないと!


読んでいただきありがとうございます(o_ _)o


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