#033 ESCAPE MISSION:脱出
「――ヴゥウゥゥゥゥゥゥゥ!!!」
「――ドドド、ドドドドドド!!!」
「――ダダダ!!!ダダダダダダ!!!!」
銃声が鳴り響く中、1隻の
「――こちらJACKAL、カトリーナへ。これより撤収する。
これを受け取ったカトリーナは、すぐに
「OKだ。 それと、心配かけたな」
エンジンをかけさせてすぐに戦線を離脱すると、
金剛型4隻や重巡洋艦、軽巡洋艦、駆逐艦などの主砲弾や副砲弾が多数、放物線を空に描きながらすフォーゲル皇国に降り注ぎ始めた。
降り注いだ砲弾がフォーゲル皇国の市街地や城壁、防衛施設などを破壊していく光景を間近で見ていたオットーは
オットーは
++++++++
暫く川を下り海に出ると、ウェルドッグを装備した強襲揚陸艦の竹島が見えてきた。
オットーは竹島や周りで砲撃をし続けている金剛などの軍艦を見て「・・・・・・(今のままでこの態度のまま、抑留されたらどんな拷問があるのか計り知れない)」と汗と涙が入り混じった脂汗をかいていた。
「――被告人、オットー・フォーゲル元ポートリマス帝国軍事作戦総長殿。貴君はポートリマス帝王殺害の罪で、ポートリマス第二帝女から極刑を
現在、フォルシア王国に戻った一行は公共裁判所でオットーへの裁判を行なって居た。
「・・・ありません・・・」
「――まぁ、この私がここで決める訳にはいかないので・・・あー、この場に居る皆に聞こうか。 被告人を有罪と認める者は挙手を、又は無罪放免として軟禁の刑に処す者は立ち上がってくれるか?」
すると、7割が立ち上がった。
この状況を見てアルトリアは、「オットー・フォーゲルを無罪放免とする! 以上、これにて閉廷する」と決断を下したが有罪になると決心していたオットーは「なんで、なんでだ! 俺は、帝王を殺害した!なのに、無罪だと!?」と声を荒げ始めた。
「
「・・・オットー、周りを見てごらん。誰も、
「えぇい!! 俺は、今から逃げるかもしれない凶悪犯だぞ?!」
「落ち着いてください。 それに貴方はこの私よりも優しい心を持って居る。 それに、サラ・ポートリマスは惹かれたのさ、なぁ?そうだろ?」
額に手を当てて笑い始めたアルトリアは、観客席からサラ・ポートリマスを呼ぶと瞳に光があった。
「――くっ、アハハ! いや〜、騙されましたよ」
すると微笑んだまま観客席から降りて来たのは、サラ・ポートリマスだった。
「そうでしょうか?
「そうですよ、まんまと騙されました」
サラ・ポートリマス――彼女の意向が理解不能だ、何せ「私は洗脳されました」と書いてあるかのような顔色と瞳の色だったからマジで騙された。
「
「あら? それは皮肉かしら?」
「いえいえ、そうでは無いですよ。 ただの褒め言葉です」
「そう・・・じゃあ、あの子に言っておいてくれない?」
「ん? ああ、ええ。良いですよ」
サラ・ポートリマスはニッコリと幸せそうな笑顔で唖然として居るオットーを自らの胸に押し当てて「私はここに居るオットーさんに惹かれたから、この帝国もとい皇国で幸せに暮らすから・・・って」と伝言と言うプロポーズを述べた。
「わかりました。 オットー・フォーゲル、
「え、あ、ああ・・・。 えーっと、俺で良ければ、――というか、こんな俺とお付き合いして下さい!」
「女に先に言われて居たら、
「いいぞぉ!」
周りにいた観客は立ち上がり、冷やかしの声や
カトリーナや他の隊員達がて熱のこもった目で俺を見ている気配がする中、裁判は終わり次の日になるとサラ・ポートリマスとオットー・フォーゲルがとフォルシア王国から出て行ったことを噂で聞いた。
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