#032 OPERATION04:市街地戦闘と皇城内戦闘(下)
同刻、市街地では、AH-60Lを主軸とするヘリボーン部隊による残存する敵兵の掃討を行なっていた。
「クソ! またゲリラ兵だ!」
「――OH S○IT!(――ああ、クソ!) 最悪!」
「フォーゲル皇帝、バンザァイ!!」
敵味方入り乱れる市街地戦闘では、ヘリボーン部隊が装備するM416やM417などの銃声や敵兵士の声などが飛び交っていた。
更に市街地上空では、海上特別作戦傭兵大隊の
「な、なんて早い竜だ! しかも、火炎弾が効いていないだと!?」
ゼロ戦は
1機のゼロ戦が背後を取られて振り切ろうとしているのを見た友軍機は、騎竜の背後に周りこれを堕とした。
そして更に市街地への支援攻撃として250キログラム爆弾を無差別に投下して行く。そこに無人島より発進したF-15Eによる焼夷弾や無誘導爆弾などの超低空爆撃攻撃が、逃げ回るアリの立場となった敵兵士を襲って行く。
「た、助けてくれー!」
「グワァァァァァァ!」
「ギャアァァァァッァ!」
焼夷材が梱包された爆弾は高さ10メートルになると自動的に展開して、焼夷材を周囲にばら撒いた後、点火剤となる小型爆弾が時限式で起爆すると半径300メートルを燃やし尽くしていった。
「――ギャアァァァァ!!」
「水! 水をくれえぇ!!」
「熱い! 熱いよおぉぉぉぉぉ!」
敵兵の
敵兵が苦しみながら絶命して行く様を横目に、9×19ミリパラベラム弾を脅威の64発も射撃できるロシア連邦の
「
『――
「
無線を切ると、「指示があるまで待機だってさ」と
++++++++
場所が戻って、数時間前の皇城内。
AA-12やAR-15で蜂の巣にされた後、残った意識があるままか細い呼吸でなんとか生きながらえていた。
「さてと、大事なことを忘れていた」
「化け物が・・・、貴様に婚約者を奪われて更に地位も失ったのに。 まだ俺から、奪う気か・・・? 狂っている」
「――たしかに、俺は異常だよ? でもさ、それがヒトだから否定は出来ない。 そうだろ? アンタも、オレもヒト種族だろ?」
「ハッ! だからなんだ? ポートリマス帝王を殺害した事を、素直に自首しろとでも? カッカッカッ!」
アルトリアの
「――狂っている・・・!」
自害した近衛兵の
『
「――
『
無線を切り、自害した近衛兵以外にも居た近衛兵達は
敗走をして行く近衛兵達の跡を追いかけるようにして今回の真犯人であるオットー・フォーゲルが待つ謁見の間の
++++++++
ハンドサインで
中で愚痴を吐いていたオットーは、突然ドアを蹴破って入ってきたアルトリア率いる空挺部隊に衝撃を受けたがすぐに冷静になり「だ、誰だ!」と声を荒げた。
「オットー・フォーゲル、貴様をポートリマス帝王殺害の罪で逮捕する。 また、第一帝女サラ・ポートリマスの
アルトリアは空挺部隊員達に目配せをして、オットーが文句を言う前に手錠を掛けさせた。
これにて一件落着・・・と、言いたいが今度は
そして、
++++++++
アルトリアから連絡を受けたのは、元偵察部隊長のヤフォークが率いる特殊支援部隊だった。
陸上特別作戦傭兵大隊が所有する
少しだけ解説する、このSOC-Rは上陸用舟艇を改造した
「――了解です、合流ポイント
ヤフォークは無線を切ると、仲間や
その頃、皇城から脱出しようとしたアルトリア率いる空挺部隊達は追手に追われていた。
「クソッ! 数が多すぎるわ!」
「1マガジンだけになった! 最悪よ!」
オットーは
「ククク・・・、貴様らはこの城から脱出出来るのかなぁ?」
「――Shut up!(黙れ!) オットー!」
オットーの全ての声が聞こえてくるとイライラしてくるから、
「
無線を切るとすぐに空挺部隊員の
「――Enemy!(――敵だ!)」
「I am no ammo!(残弾なし!)」
全員と目を合わせて、「Run!(走れ!)」と声を出して近くを流れている川に飛び込んだ。刹那、騎兵隊が土手にやって来て「皇帝陛下を渡せ!」と言おうとしたところで2隻の
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