第7話 意識
あの日。真央の家に泊まってから、真央と話そうとすると顔を見れなくなり避けてしまっていた
そんな自分が少しずつ変わってきてることもあった
それは――
「ねえねえ君って1年の桜井君だよね?」
「そうですけど」
昼休み廊下を歩いていると2人組の女の先輩たちに話しかけられた
最初は逆ナンとかそういう感じかと思っていたが、話しているうちに先輩たちには彼氏がいて、俺には興味本位で話しかけてきたことが分かった
「桜井君って私たちの学年でも有名でさーイケメンだけど女子には冷たいって聞いてたんだけど全然そんなことないんだね!」
「ねっ!感じいいし、みんなにも全然冷たくないって言っとこっか?」
「照れるんで言わなくていいです」
「そっかー!あ、私たちそろそろ行かなくちゃだから。またはなそーね!」
先輩たちが去っていったとこで自分が女子と普通に会話できていたことに気づいた
その時、自分は変わって来てるんだと分かった
だけどそれは確実に真央と出会ったおかげで変われたこと
今真央に対して避けている俺はすごく最低なやつなんだと思う
そして真央を異性として見れば見るほど魅力的な女の子だったことに気づいてしまう
俺はまだ真央に恋はしていないと思う
あの日真央に対して下心を抱いてしまった自分がはずかしくて真央の顔が見れない
そういうことなんだと心に言い聞かせて、明日からは真央を避けないと心に誓った
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