第103話 神力の影響
そうだ、こういう時はベティーナ様に頼ってみよう!
先ほど遭遇した愚かな親子神と言われる2柱の神、あれの暴走と思われるのですが、その影響なのかどうかは分かりませんが、現状の変化は神の影響があるのは確実と思われるので、こういう時は頼ってほしがっていそうな神に聞いてみるのがよさそう。
そう思ったショースケは、このまま学院に今留まっていても色んな意味で無理と感じ、早速6人での相談をし、ベティーナ様に相談する事に。
「王都でしたら幾つかベティーナ様の祭壇や神殿もありますから、その一つに向かってみてはいかがでしょう。」
コラリーヌさんはこの半年の間に王都について色々調べていてくれていたようで、教会関連の事もよく知っていてくれて助かった!ありがとうコラリーヌさん!!!
「じゃあショースケ、そこに向かう?ショースケの姿の変化もそうだけど、あの桃色空間は正直ないわ!何とかしてほしいわよね!」
ニネットさんもあれには辟易していたようです。
「うんうん!美男美女がああして抱き合うのはいいのよ?だけどここは魔法学院だしねえ。」
「キスもしてたよ!人目を気にせず公共の場で!」
クラリーヌさんとカロリーヌさんが2人で話始めました。
「壁ドンされてみたいよね、お兄ちゃん!あ、お兄ちゃんはする方か!」
キラリーヌちゃん壁ドンってどこで知ったの?
・・・・
・・・
・・
・
王都の至る所でイチャイチャが。
酷いものでしたが無視をして一番ベティーナ様とコンタクトの取れそうな場所に向かっていますが、信じられない事にコラリーヌさんをはじめとした女性全員が、男の連れがいるにもかかわらずナンパされていたんです!
「貴女こそ美の女神そのもの!貴女にはあのようなのとの接触は相応しくはありません!どうでしょう!私と結婚を前提とした・・・・」
「一目ぼれしました!そこのお連れは従者ですか?あんなのは放っておいてぜひ私と・・・・」
・・・・何故か今まで酷い扱いだった女性陣がここにきて急にモテだしました。
それも僕をけなして、です。
こう言っては何ですが確かに僕の姿はいけてないという認識はありますが、この世界での僕の姿は何故かモテモテになる、所謂イケメン扱いだったのです。
それがここにきてひどい扱い。
これは絶対何かある!
幸いな事にサティ4姉妹とニネットさんには影響がなかったようなので、ナンパを無視して教会に向かいました。
・・・・
・・・
・・
・
「ようこそベティーナ教会へ。」
ベティーナ様を中心とした教会だそうで、よく神託があるそうです。
「出来ればベティーナ様に伝えたい事があって来たんです。ショースケがやってきたと伝えていただければば何らかの「あ!」ほう・・・うわ!」
教会にいる女性はシスターと呼ばれているそうですが、何故か僕が名乗ると驚いた様子。
「しょ、少々お待ち下さい!」
訳が分かりませんが、何やら慌てて奥へと消えました。
暫くすると、何やら変化が現れます。
妙に神々しい気配と言うのか、何かがやってきたとわかる気配がします。
何だろう?
すると先ほどのシスターが、もう一人と共に戻ってきました。
「あ、会えちゃった!!!!」
ショートカットのお姉さんが僕に抱き着いてきました。
「うわ!」
そのままひっくり返ってしまいました。
僕はしこたま頭を打ち付けてしまい、そのまま意識を失ってしまったようです。
「きゃあ!ごめんない!!」
女神ベティーナがショースケの為に急ぎ地上に戻って来たのだったが、慌てすぎて力加減が出来なかった結果、こうなった様子。
2柱を神界に戻し、拘束していた所緊急連絡が教会から入り、遅ぎ戻ってきたと。
2柱を神界に連れ戻すために降臨していたベティーナの効力はまだ残っており、実体化したまま下界に戻って来たのだった。
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