第82話 とあるダンジョンでの出来事

 皆さんこん●△わ。

 私はコラリーヌと申します。


 さて本日は突如現れたショースケ様について、私が接して感じた事柄を・・・・主に出来事となりますが、ご紹介したいと思います。


 私には妹が3人居ます。

 クラリーヌ・カロリーヌ・キラリーヌです。

 そんな妹達は、ショースケ様が大好きで・・・・こんな醜い姿の私達をとても大事に扱って下さり、どうした訳か私に好意を持っているかのような・・・・まさかとは思いますが、どうなのでしょう。


 ショースケ様の顔は今まで私が見た中でも断トツの美形です。


 お顔には沢山のぶつぶつがあり、少し曲がったような鼻に角ばった顎。

 ふっくらと膨らんだほほ。素敵です。


 そして身体の方はまだ10歳ですので仕方ありませんが、お腹が少し膨らんでいます。

 私達のように痩せていない所がまた素晴らしいです。


 そんな素晴らしい姿のショースケ様ですが、初めてこの地にやってきた時、街の外がオークの襲撃を受けていたのですが、それをたった一人で仕留めてしまう強さを持ち合わせているという、奇跡のような人です。


 居合わせた冒険者の話によれば、たった一つ?の武器であるナイフですべてのオークを仕留めていたようです。


 何度か攻撃を受けたらしいですが、怪我もなく戦いきったようで、彼は神の使いなのでしょうか?


 私はギルドで受付業務をしておりましたが、いつものように誰も私の受付で、と言う冒険者の方はいませんでしたが、急ぐ必要があるとオークと戦った冒険者達がショースケ様を連れやってきました。


 信じられない美形のショースケ様。

 こんな私が接していいのでしょうか?


 ですが彼がいう所によれば、綺麗どころの他の受付嬢を、なんとあの素晴らしい美の象徴と言われる受付嬢を醜いとか肉の塊とか・・・・彼の美意識はどうなっているのでしょうか?


 脱線してしまいました。

 今私達はダンジョンの100層にいます。


 信じられない事に、全ての魔物をショースケ様は手にしたナイフを投擲する事で仕留めてしまいました。


 ショースケ様曰く、【神のナイフ】らしいです。


 ベティーナ様から頂いたとか。

 そしてもうひとつ、時々手にしているコップ。

【神のコップ】と呼ぶそのコップからは色々な液体が出てきます。

 疲れが消えたり、怪我が瞬時に治ったり。


 あ、今はドラゴン相手に無双しています。


 手にしたナイフをドラゴンに投げています。

 そして投げてもその手には新たなナイフが。


 ドラゴンはいくつかナイフを交わしていますが、当たればそのままグサッと刺さっています。


「ショースケ様お疲れさまでした。」


 ドラゴンを仕留めたショースケ様。

 ナイフを投げすぎて疲れた様なので、私は声をかけました。

「コラリーヌさんありがとう。投げすぎちゃって肩が痛いです。」


 私は妹達にドロップアイテムの回収を指示し、ショースケ様は私の膝枕がいいと言うので膝ではありませんが太腿を枕代わりに寝かせています。


 そしてそんなショースケ様を呆然と見ているもう一つのパーティー・・・・【疾風迅雷】の皆様。


 私は確認していませんが、どうやら全員レベル6から8に上がった様子。


 ショースケ様は全ての魔法を扱う才能があるようですが、まだ魔法を扱えません。

 そんな彼ですが、魔法無しでドラゴンを仕留めてしまいました。

 私は歴史的な出来事に立ち会ったのでしょうか?



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