第25話 四人目、そして……

   ~~ エドリーと ~~


「えっと……、どう話し合いの決着がついたの?」

「私たちはエドリーさんを受け入れるのん」

「それで……見学させてもらうことになりました」

 ロフトでは、ベッドの横にフィアとルゥナ、それにミズクが鎮座している。エドリーとボクのエッチを見学する、というのだ。

「ミズクはあっちの部屋に行きなさい。見ちゃダメ!」

 そういうと「ぶ~ッ!」と頬を膨らませて、囲炉裏のある別棟に向かった。

 露店風呂から上がって、着替えたエドリーが山小屋に入ってくる。フィアとルゥナも思わずどよめく。それは胸元の大きく開いた、綾衣で織られたネグリジェを着ていたからだ。その色っぽさ、艶っぽさ、二人とも子供と大人の差、を感じたのかもしれない。

「悩殺しようと思っていたから、準備していたものさ。どうだい? 気に入ってくれたかな?」

「気に入るも何も……」

 やはり、その胸に圧倒される。下着はつけておらず、透けているのが尚のこと刺激的だ。

 彼女は自らボクの手をとり、ネグリジェの下から中へと導き、胸にもっていく。

 柔らかいけれど、手に力をこめると弾むように返ってくる。彼女はボクの唇をふさぎ、濃厚に舌を絡めてくる。主導権を完全に奪われた状態で、それは始まった。


 エドリーは自らネグリジェを剥ぐ。そのままベッドに押し倒され、ボクは胸と、唇の攻撃で力なく、その圧力に屈した。下向きになると、余計にその重みを感じ、圧倒されるほどだ。

 でも、その放しがたかった手を下にもっていき、両足の間へと滑りこませたとき、その印象が変わった。「あ……」という小さな声を挙げ、彼女が微かに反応をみせたのだ。

 指を彼女のそこに滑らせると、小さく震えているのが分かる。

 ……処女? 年齢的にはボクより上のナナリーと、同じ時を過ごしてきたのだから、彼女も年上だろう。でも、ナナリー王女の親衛隊として、私生活を犠牲にしてきた……? 男女の恋愛に疎い、とも考えられる。キスをしたり、胸を触らせるぐらいなら余裕を見せていられても、自分しかふれたことがないそこは、まだまだ弱点でもある。

 指先で少し激しくすると、彼女は腰をくねらせ、「くぅ~ん……」と切ない声を挙げる。

 ここが責め時と、ボクは体勢を入れ替えて上にのると、「行くよ」と彼女の下の方からにじり寄る。

「は……は……はぅぅぅッ!」

 やっぱりそうだ。まだ誰も受け入れたことがないそこは、初めての感触に戸惑うように絡みついてくる。

 しかも律動をはじめると、彼女の大きな胸がそのたび、まるで催眠術でもかけてくるかのように、円を描いて揺れる。ボクもその胸を鷲掴みにする。彼女は目を閉じ、それを受け入れているのだが、急に従順になったようにも感じられる。ボクもそのまま彼女の中でイッた……。




   ~~ 四人で ~~


「処女だったんだね?」

 ボクがそう尋ねると、やっとエドリーは目を開けた。

「姫と行動をともにしてきた。姫より先に、そんなことはできない、と……」

「じゃあ、どうして今回は……?」

 エドリーは自分の手を、胸にもっていくと、こうつぶやいた。

「影武者として生きていた私が、近ごろその任を果たせなくなった。この胸のせいで……」

 さらしのようなものを巻いても、隠すことができるレベルを超えてしまった。彼女にとって、影武者でいることができなくなり、新たな役割を求めていた……ということらしい。

「私にとって、この胸は呪いだ。私を、姫から遠ざける……。でも、これを武器にしようと思ったのだ。姫のために、姫が幸せになれるような伴侶を連れていく、その武器に……」

 彼女が、ナナリーのためなら何でもする、という言葉は嘘ではなかったようだ。

 ボクがまだ萎えていないので、彼女は「さ、もう一回……」と、ボクの首に腕を回してくる。でも、ボクが腰を動かし、彼女の大きな胸が揺れると、その催眠術にかかった者がいた。

 ルゥナが飛びついてきて「私も! 私も!」と、ボクの首に飛びつく。

 それに、フィアはその揺れる胸に思わず手をおいて、唖然とした表情でその感触を確かめている。

 望んでいない形だけれど、三人とすることになった。


 フィアにしてあげる。ボクとエドリーとのエッチを見ていて、もう中はトロトロになっていて、頬も上気し、前戯をしなくても準備万端だ。

 でも、左隣に立つエドリーが、まるで授乳するようにボクの頭を抱え、胸に押し付けてくる。ボクもその先端の、胸の大きさの割に小さな部分を口にふくみ、歯と舌で転がすようにする。

 すると、仲間外れになると焦ったルゥナがボクの右手をとって自分の足の間、そのもう濡れてしっとりしたところへ導く。

 腰をつかってフィアを責めつつ、こうして他の二人も同時に慰める。中々、アクロバティックだけれど、三人のそれぞれいいところを感じられる。エドリーはやはりその大きな胸。決して巨乳好き、というわけではないけれど、エドリーのそれは筋肉で締まった体に、飛びぬけて大きな胸がつくので、そのインパクトが大きい。それに胸筋でしっかりと引き上げられ、つんと立っているのも特徴だ。

 ルゥナはエッチが好きで、自分から積極的に求めてくる。ボクの指を自ら導いて弄らせるなど、とにかくくっていていたいタイプだ。

 フィアはどちらかというと、受け身なことが多いけれど、それがまた奥ゆかしい。これまではルゥナが積極的なので、フィアが後になることが多いけれど、ちゃんと待てる感じだ。成長を感じさせ、一歩ずつ大人になっていくのを実感する、それは胸も、あそこも……。

 そして、こうして感度がよくなっていく様も、まるでボクに合わせてそうなっていくようで、何だか嬉しい。

 こうして繋がり、動いていてもリズムが合う。

「うぅ~ん……」

 先に指で弄っていたルゥナが、一番早くイッてしまう。やはり、こういう点がルゥナである。力が抜けても、ボクの腕にしがみつくので、自然とその重みでボクは前のめりになった。すると、エドリーの乳首から口が離れたので、エドリーはボクの後ろに回りこんで、背中からぎゅっと抱きついてきた。

 背中にその大きさ、柔らかさ、温かさが押し付けられ、ボクも腰がつかえなくなったので、つぶれるようにフィアへと抱きつく。

 フィアも恍惚の表情をうかべ、ボクを抱きしめてくれる。

 三人を満足させられたかな……。そう思っていたけれど、そのときふと、囲炉裏のある別棟の扉が、パタンと閉じるのが見えた。もう一人……。ボクも覚悟を決めていた。






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