第13話 泉の畔
~~ ルゥナの本音 ~~
ルゥナは首にしがみつき、ボクがじりじりと後ずさりしても全裸のまま、唇を放さないようついてくる。
フィアが「ダメ!」といってルゥナに飛びつくと、やっと彼女は離れたけれど、そのとき長い潜水でもしていたように「ぷは~ッ!」と、大きく息を吐きだした。
しかし濡れた体でしっかりと密着され、ボクもびしょびしょだし、何より全裸で抱きつかれたままだ。
「もし、山小屋に暮らすのを負い目に感じているのだとしても、気にしなくていい。居候だからって、追いだしたりしないから……」
「そういうことじゃないのん。毎晩、毎晩、アナタたちのあの声が聞こえてきて、私もう……」
あぁ、そういうことか……。エルフ族の中で、結婚を迫られていた……というように、それは体の準備ができたからこそ、だったはずだ。見た目は未成熟でも、子づくりができる体……。それが毎晩、毎晩、ボクとフィアが繰り広げるあの声を聴いて、体が疼いていた。
ボクたちと一緒に暮らすのに、ずっとそれが続くなら……。「だから愛人?」
「私、もう止められないのん!」
もう一度、伸び上がるようにして、ルゥナは唇を重ねてきた。今度はボクもうけとめ、フィアも邪魔をしなかった。
「でも君は、まだ子供じゃ……」
「十八なのん! エルフ族では結婚して、子供をつくる歳なのん!」
背は高いけれど、胸はほとんど膨らんでおらず、腰の丸みも足りない。でも、エルフ族では子供をつくる、という。人族でも、小学生ぐらいで初潮を迎える子もいる。でも結婚はしないし、まして子づくりは推奨されない。体が完全にはできていないからだ。恐らく、エルフ族は長命で、成熟するまでが長いこともあって、この段階でも子づくりしてしまうようだ。
ボクも手をゆっくりと彼女の下へと滑らせていく。足の間に指を滑りこませ、彼女の秘部をさぐると、もうとろとろになっているのが分かった。
「むぎゅ~ん……」
ボクが指で少しさわっただけで、彼女はぐんと一度、大きく背を仰け反らせたかと思うと、そのまま脱力してしまう。
イッタ……。早すぎ……とも思うけれど、彼女はずっと悶々としていたことで、触れただけでもこれまで妄想、もしくは自分で慰めていたことが形となり、絶頂を迎えてしまったのだ。
でも、もうとろとろになっているように、彼女はキスだけで興奮し、我を忘れていても体はしっかりと反応している。
ふとフィアをみて「いいのかい?」と問うと、少し恥ずかしそうにもじもじしながら「後で、私も……」とおねだりしてくる。
予期せずアオカンになってしまったが、ここで止めてしまうと、ルゥナには不満も溜まるだろう。
脱力している彼女をシートに寝かせ、その上に覆いかぶさる。彼女は目を閉じて、その瞬間を待っている。もう何もする必要がないほど、彼女のそこは準備万端。一気にいった。
「はぅぅぅぅぅぅぅぅッ!」
ルゥナは青空に響くほどの大きな声で、挿入しただけなのにびくん、びくんと大きく脈打つと、ふたたび脱力してしまう。しかし表情は嬉しそうに、かすかに微笑んでおり、幸せそうだ。
その胸にふれるけれど、弾力なんてない。むしろ硬く、張りのあるもので、これから大きくなる前の蕾のようだ。しかしその先端にある突起は、すでに今の絶頂を示すようにつんと、その存在を主張してくる。
ボクはその蕾を解きほぐすように、ゆっくりと揉みしだき、先端の周りを指先で優しく刺激する。
それが気持ちいいのか、ボクの手に自分の手を重ね、まるで自分がそうしているのかと思うぐらいの力で、ボクの手をにぎりしめてくる。
そしてボクをしっかりと銜えこんでいる、その中もまるで彼女の中で押しては返す波のように、大きな脈動は止まることもない。
少しずつ腰をつかいだすと、彼女は「ふゅ……、ふゅ……」と、吐息ともつかない呻きをあげて、ボクを受け止める。
締め付けと、絡みつく中の脈動で、ボクもイッてしまうと、彼女も気持ちよさがふたたび頂点に達したらしく、同時に果てていた。
「おいで」
さっきから、真っ赤な顔で眺めていただけだったフィアを呼ぶ。足でがっちりルゥナにフックされているので、腰を放すことはできないけれど、フィアが近づいてくると、その体をしっかりと抱き締め、唇をかわす。
我慢をしていた分、まるで唇を吸い尽くそうとせんばかりに、フィアも自分の唇を激しくこすりつけ、角度を変えながら、また長い舌を口の中へと滑りこませてきて、ボクの舌を舐めとるようにしてくる。
元々、ここに来たのはいつも働いてくれる彼女たちを慰労するためだ。図らずもこんな形になってしまったけれど、こうなったら青空の下、二人を相手にしようと決めていた。
フィアの服の下に、手をすべりこませると、もうその先端はつんと立って、興奮を示していた。
ボクとは色々と行ってきたけれど、第三者となって観察することなんてなかったので、それだけでも興奮が止まらなくなっているのだろう。
出会ったときに比べると、だいぶその膨らみも手に余るようになってきた。獣人族は成長が早いというけれど、ボクと何度も体を重ねることで、女性として開花しはじめているようだ。まだ弾力が強く、これからまだまだ大きくなりそうな胸や、ふっくらとしてきた腰つきに、ボクも手を這わす。
「も、もう一回……」
やっと目を開けたルゥナが、さらにおねだりしてくるけれど「次はフィアの番。ちょっと待っていて」というと、ルゥナもすぐにボクの腰を解放してくれた。
フィアのそこももうとろとろで、ボクも前戯はせず、すぐに彼女に後ろから迫っていく。
ルゥナの中はとろとろで、ねっとりとまとわりついてきて、常に流動的な感じがするけれど、フィアの中はもっとかっちりしていて、ボクのそれをしっかりつかんで、ぎゅっとにぎりしめる感じだ。
今度はみる立場になったルゥナが、興味深そうにボクとフィアをみつめる。それは毎晩、声だけ聴いていた……と思いきや、窓の外からこっそりと覗いていたらしい。そして興奮し、一人で慰めていた。今はもうそうじゃない。ボクに抱きついてきて、唇を求めてくる。ボクも腰を動かしながら、彼女と唇をかわす。いつのまにか、二人の女の子と関係するようになり、今はボク自身が一番驚いていた。
ただ、外でするといった開放的な気分に、三人とも酔ったように、くり返し互いを求めるのだった。
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