三、 猟犬vsディンゴ

 ヨーナスはそれから一人きり、ゆっくりと歩を進めた。


 土が擦れる音も、靴の叩く音さえも響かせぬように、慎重に見慣れたパトカーの残骸を通り抜ける。その手に、GLOCK18を一丁しっかりと携えながら。


 窓が割れた半開きのパトカー、だらりと下がった無線コード、ぺしゃんこになったタイヤと車体。その場にいなければ実感できない現場の凄まじさ。それを成し遂げた猟犬の恐ろしさをようやく知ることが出来た。


 そしてヨーナスにはもう一つ、猟犬の実力を知るに足る、あるものを掴んでいた。それは人質、ダニエルの撃たれた脚の部分、脚に取り付けられていたボディアーマーを貫通した銃痕である。ライフルの弾であったら、そのままスルー出来たのだが、その小口径の穴は間違いなくハンドガンのものであったことに、大きな衝撃を受けたのだ。


 ESUが装備するアーマーは通常、ハンドガンは敵でない。しかし、それが例外的に貫通するは一つだけある。それは、ハンドガンで何回も同じ場所に撃ち続けた場合だけだ。死角になる脚は確かに的にはなりやすいが、その分面積が小さい上によく動くもので、そこに撃ちつけるには相当な技量がいる。


 大人数が自分に向かって銃弾の嵐を撃っているというのに、たった1人(しかもESU隊員)の脚の防弾部分、しかも同じ個所を撃ち続けられたその余裕を、猟犬は持っていたのだ。


 ヨーナスは、猟犬が人質を差し出したのは、情けでも返答でもなんでもなく、ただそれが出来た自分を見せつけるためではなかったか、と、衝撃のあまりそう思うまでになってしまう。しかし、それでもヨーナスは負けるつもりはなかった。


 さっきまでの歓声が、嘘のように静まり返った戦場の跡。猟犬も野犬も、今はただあの時を待っていたのだった。


 そして、それはついに来る。


 午後6時。それを示す、軽いブラウン管の鳴る音が響いた。電燈によって急に明るくなる路地。沈黙を貫く発砲音。


「仕掛けたきたのは、そっちからだ!」


 そして、明るいところに晒されたヨーナスめがけ、高い位置から銃声が響いた。ヨーナスはパトカーの影からはみ出した左脚に向かっていく弾を、右足を軸に半回転し、すばやく左脚を上げることで躱した。


 その間にもパトカーの頭上へ撃ってくる弾をもしゃがんで運良く逃れる。そして、すかさずパトカーを盾にして、ヨーナスもGLOCK18で発砲を始めた。


 パトカーの間で激しい弾幕が交わされた。ヨーナスは逆光によってまだはっきりと見えない猟犬の姿をめがけて、何発も撃ち続ける。すると、その猟犬の両手に持っている銃は、影になっている彼の姿とは対照的に、電燈の光を反射して鈍く光ったのだ。それは黒光りするヨーナスの銃とは違い、自らの存在を堂々と主張する悪趣味な黄金銃。


「なんだアレは……!?」


 あまりの煌びやかさに驚く間に、猟犬は路地の間に繋がれた幾つものパイプへと登り、高位置から斜めに撃ってきた。その角度から一発が当たり、ヨーナスの背中の皮膚が裂ける。


「ぐ……!」


 ヨーナスも負けじと、パイプの上に立つ彼に咆哮を放つが、向こうはパイプと壁を伝いながら、銃バク転、側転、続けて一回転、壁を伝っての跳びと、体操選手も顔負けの技能でもって躱し続けた。


「そんなバカな……!まるで弾そのものが避けているようじゃないか……!」


 現実的にはありえないと歯ぎしりするも、ヨーナスは自分の射撃能力が低いということを思い出し、無理やり気持ちを整える。


 一方、猟犬は、片足にパイプをかけ仰向けに倒れる。ヨーナスはその間一瞬がら空きになった胴体にすかさず弾を撃とこもうとするも、パイプの向こう側に倒れる身体を惜しいところで避けられた。


 その勢いで猟犬は、中ぶらりんになった形で海老反りになり、ヨーナスが撃ちにくい角度から撃ったのだ。それにヨーナスが地面に両手をつく形で避けたと思ったら、今度はパイプにかけている脚の反動で起き上がる途中の態勢で、高位置から撃ってくる。そこで這いつくばり、伸ばしていた脚を狙われ、ヨーナスはパトカーのボディへ引っ込めるも、その間に今度は踵を撃たれた。


「くそが!」


 思わず叫んだ言葉に、猟犬は顔を影にしてにやけていた。こんな状況で笑う、狂気的な笑みに、ヨーナスは思わず目を見張る。浮き出た白い歯から見える鋭い二つの犬歯に、本当にコイツは猟犬だ。と、弾幕の中で思い馳せる。しかし、ふとした痛みに振り向けば、オレンジ色の電燈に照らされた靴に、黒い斑点が広がっている。そうしている間にも猟犬は弾を撃ちつけてくるのだ。


 容赦のない彼の攻撃に避けるため、パトカーの後ろに素早くしゃがんだヨーナスは、マガジンを替えながら、少しでも垣間見えた彼の姿を、今一度思い出そうとしていた。


 背はかなり高い方、逆立った金髪を持つ短髪の白人。相当の身軽。長い手足を巧みに凄まじい身体能力を披露する、安っぽいパーカーを着た男。防弾装備一切なし。しかし、弾のすべてが当たらず、それがかなり質の悪いことだといえる。


 まとまりのない考察をしていく中で、何より質が悪いと思ったのは、彼がこの闘いをとてつもなく楽しんでいるということだ。背筋が凍りそうなあの笑顔。まるでこれでは犬同士の戦いというより、ただの遊び相手じゃないか、と。


 ヨーナスは左足に食いつくレッグホルスターから、もう一つのGLOCK18を取り出して悪態をつく。向こうが二丁の黄金銃でくるならば、自分はこの出し惜しみせず同じ二丁拳銃で、彼の傲慢を打ち砕いてやらねばならない。子供の遊びに付き合ってあげるのが、大人というものだしな。と、意気込み、二つの漆黒のハンドガンを見つめながら、ヨーナスは目を閉じた。


「ホラホラ、もうお仕舞かよ。NYPDのディンゴ様がよ!」


 その時、弾音の隙間から男の声を初めて聞いた。自分を小馬鹿にする、甲高く下品な若者の声。


「ほざくな。私の名前はディンゴじゃない」


 ヨーナスはそれに目を伏せると、両手のGLOCK18を肩の前に掲げる。彼の力強い返事に、猟犬はふと口角を下げた。


「私は、NYPDのプラザに所属する、ヨーナス・トラヴィス巡査だ。」


 そして、ヨーナスは息を吸った。両手のGLOCK18を、その衝撃に耐えられるように、強く握る。そして、啖呵を切ってヨーナスは身を乗り出した。


「そのクソの詰まった脳みそにしっかり叩き込んでおけ! 汚わらしい猟犬が!」


 立ちあがり、パトカーの上から両手を掲げ、今度は二つのGLOCK18が咆哮をあげた。しかしその矛先は猟犬にではなく、パイプと壁を繋いでいる錆びついたネジに向けてだ。小口径の9ミリは幾つもの小さなネジに丁度当たり、吹き飛ばされた。それに猟犬は口笛を吹く。と、同時に、パイプも崩れ、足元を掬われたまま地面にけたたましいく落ちていった。


 土埃で見えない先に向かって、ヨーナスはパトカーの上に飛び乗り、そこから飛び上がって撃った。すかさず折れたパイプの中に見える影の腹に向かって、飛び降りた勢いで片足を踏みつけるが、しかしそれは猟犬が寸でで後転することで、不発に終わる。が、地面に手をついた時に、地面のコンクリートに赤い斑点があるのをヨーナスは見逃さなかった。


「よっしゃ! 当たったか!」


 後進しながら地面に足をつき態勢を整える猟犬に、その暇も与えず、ヨーナスはGLOCK18のスライドを掴む形で持ち替えし、グリップ部分を右から振り切って猟犬の右手を叩きつけ、持っていた黄金銃ごと振り飛ばす。漆黒のハンドガンと黄金銃がこの時初めて交差する。ポリマーと鉄が叩く高い音。


 それと同時に、猟犬の細い右手が軋む感覚を、グリップを通して感じることが出来た。続けて左脚で太腿回し蹴り。これも見事に彼の右頬に当たる。


 しかし、猟犬もその痛手に構わず、蹴られた衝動で吐き出されたつばを飛ばし、ヨーナスの視界を奪ったかと思えば、もう一つの銃でヨーナスの左のGLOCK18を撃ち飛ばす。次の弾はまた、ヨーナスの左ひじをも抉った。


 近距離で互いに二丁拳銃でなくなった事態に緊張が走るも、続けて撃とうとする猟犬の銃が、軽い鉄の音を立てた。


「弾切れだ!」


 ヨーナスはこれがチャンスとばかりに、残った右のGLOCK18を器用に回転させて、銃口を彼に向けた。しかし猟犬はその前に素早くしゃがみ、下からヨーナスの左肘を膝で蹴り上げた。撃たれたところを蹴られた痛みに、ヨーナスが一瞬呻いたところで、ひざを曲げて身を引いたと思えば、続いて猟犬は距離をとって股間を思い切り蹴り飛ばした。これが一番の痛手となった。


「同じ男なのに……! 卑、怯な……!」


 と、言う間もなく、仰向けに倒れたヨーナスに続けて、目をかかと蹴りしようとする。しかし、ヨーナスが踵が当たる前に潜り込むようにしゃがんでは真上の猟犬の脚を掴んだ。彼の脚を掴むと同時に、ヨーナスは一つの確心をも掴む。


「よし、……出来る!」


 そして獣のような叫び声をあげたかと思うと、腕の筋力のすべてを使い、路地の向かい側へと猟犬を投げ飛ばしたのだ。勢い高く飛ばされた猟犬は、ガラスの破片とパイプだらけのコンクリートの地面に転がる。パイプが彼に当たる激しい音と、埃の舞う様子を見て、相当な痛手を与えたはずだと、ヨーナスは股間を押さえ、汗滴らせつつ嘲笑した。


「おお、軽い、軽い。思ったより高く飛んだものですね」


 ふらつきながらも、落ちたGLOCK18を拾って小馬鹿に言い返し、蹲ってうめき声をあげる猟犬に、二丁拳銃で勢いよく歩み寄る。その時にはもう、左肘の痛みなど忘れてしまっていた。しかし猟犬も犬のように四つん這いになりながら、ヨーナスが撃った二、三発の弾を跳んで躱し、横の路地へと逃げ込んだのだ。


「な、まだ動けるだと……!?」


 ヨーナスもすぐに追いかける。しかし、横の路地に向かえど、彼の姿は見当たらなかった。上の方で鉄の音が聞こえたと思えば、今度は壁に伝う鉄階段を登っている。両側の階段を右から左へとスパイダーマンごとく登る軽業に、ヨーナスは驚愕した。そして顔をあげる目の前にマガジンが落ちてくる。


「……まだ銃も持っているのですか!!」


 くそったれが! と、言わんばかりに、黄金色のマガジンをGLOCK18を振って弾き飛ばした。おそらく、彼は屋上に上がり予備のマガジンを交換してからまた撃ってくるつもりなのだろう。と、ヨーナスは恨めしく見上げた。


 屋上からの攻撃に、負傷したこの身体では最早叶う術はない。どんどん身軽な身体で屋上に登っていく彼の様子を眺めながら、ヨーナスは唇を噛みしめもう一度、決意の目を光らせながら、肩で一呼吸する。


「もう後はない、というわけですね」


 物ありげに呟いた後、腰にとっておいていたロングマガジンを取り出した。弾が残っているにも関わらずマガジンを捨て、代わりにそれを取り付ける。手慣れた手つきでそれを済ませたそれは、グリップからはみ出るマガジンという奇妙な形状。それは、ハンドガン史上最大の装弾数を持つGLOCK18ならではの成せる形だった。


「屋上になど行かせるものか!」


 ヨーナスは猟犬が登る反対側の階段を駆け上がった。その様子を見た猟犬は、急いでマガジンを取り換え、撃ってくる。ヨーナスは階段の手すりを盾にして走り続け、僅かな階差となったところで、いよいよ、GLOCK18の本領が発揮されようとしていた。


 ヨーナスは遂に始める。GLOCK18のスイッチを親指でフルオートと切り替え、屋上に片足を付けた猟犬に向かって、一気に引き金を引いたのだ。


「これで一気に決着をつけてやる!」


 そして、66発連続のディンゴの弾が、猟犬に襲いかかった。


「うあああああああああああああああ!!」


 止まらない発砲音にまぎれヨーナスが大声で叫ぶ。カタカタと小刻みに震える愛銃の反動を、鍛えた腕で必死に抑えコントロールする。走りながら血が噴いても構いはしなかった。もはやヤケクソだった。雨のように地面に落ちる薬莢が階段にも当たり、金属の音を立て続ける。一方猟犬は、その勢いに押され、屋上の縁に隠れ身動きがとれなくなってしまった。フルオートのGLOCK18に立ち向かえるものなど、何もありはしなかった。

 

 66発の弾の嵐は勢いの割にはあっという間に終わった。が、自分が彼に追い付くまでの時間稼ぎとしては十分だった。動きが取れない間にヨーナスも向かいの屋上にあがり、エジェクションに一発ずつ残った最後の二発で止めを刺そうと構えるのだ。


「これでエンドだ!」


 が、ヨーナスはそこで不本意にも手が止まってしまった。それは、66発連造撃ちによって曇った硝煙の中、月明かりからようやく見えた猟犬の顔を見た瞬間だった。

 

 月の光をそのまま反射したような色白の顔に、逆立った薄い金髪、濃い金色の柳眉と薄い水色の瞳。ヨーナスはこの状況下の中で、ここまで綺麗な男がいたとは、思ってしまった。けれども手が止まったのはそのせいではない。この男の顔は輪郭は鋭く、微かな男らしさはあったもの、それでも明らかに少年のものであったからだ。


「あっ……!」


 困惑の声を上げてしまった瞬間、猟犬――、もとい少年の青い瞳がひそむ金の眉に隠れた。それに、ヨーナスはしまったと感づき構えようとするが、


「遅ェよ」


ヨーナスの肩が、少年の持つ黄金銃に撃たれた。


「ぐあぁ……っ!」


 肘に続けて肩も撃たれ、ついに片手の感覚がなくなり、左手から離れたGLOCK18は漆黒の闇へと落ちていく。少年は向かい側の屋上から飛び超え、鈍い音を立てては階段の踊り場の手すりにぶら下がった。


 ゆっくりと、器用に登り上がる彼に向かい、ヨーナスは右のGLOCK18で最後の一発を放ったが、その歪んだ笑顔にかすり傷を刻むだけだった。


「エンドなのはテメーの方じゃねーか」


 呻くヨーナスの視界に映ったのは、自分の眉間に当てられたほの暗い銃口。ヨーナスは恐怖と痛みで肩を押さえた。


「くっそ……!」


「しっかしまぁ、ここまで手間取ったのは、お前が最初だったぜ。ツインハンドだったくせに、今や空の一つを持ってる無様な姿になってるとはなァ。もっとやれると思っていたのに、興覚めだな」


「よく……喋りますね……。ボーイ……」


「はっ。テメーこそ。呻いているだけでも精一杯だろうに」


 ゴツリと鈍い音と、それに伴う痛みが眉間に当てられ、ヨーナスは声をあげる。確かにそうだった。ヨーナスは今や、肩の激痛におさえることで精神がいっぱいだった。これは、さっきまでの奮闘がむなしい敗北であった。


「まあそれなりに楽しかったぜ、じゃあなディンゴ。先に地獄に行ってな」


 決め台詞のつもりかこの野郎。そう悪態もつく力もなく、ヨーナスはただ頭を撃とうと構える少年の顔を。虚ろな目で見ることしか出来なかった。悔しいのを通り過ぎると逆に人は無表情になるものなのかと悟る。少年にとっては何度も繰り返したことなのだろう。彼は、もう一度にやりと笑いながら躊躇なく、白く長い指をトリガーにかけた。


 聞きなれたあの鉄の音を聞き、ヨーナスはこれが最期だと目を瞑る。


 ああ、結局、最期まで「ディンゴ」という名前、好きになれなかった。


 恨むぞアレクサンドル。


 荒い息を吐き、うっすらと笑ったヨーナスに向かって、少年が暗闇の中で嗤い、撃とうとしたとき――、ヨーナスはなぜか眉間ではなく後頭部に激痛を感じた。痛みが一点からじわじわと広く感じることにより、それが大きな靴で蹴られたことだと走馬灯の中で知る。その誰かの靴底は少年の腹めがけて、ヨーナスの頭ごと蹴とばしたのだ。


 優越感に浸り油断していた少年は、ものの見事にその攻撃を受け、階段の外へと飛ばされた。空中で顔を歪めながらも、少年はまだ撃とうと構えるが、その前に脚の持ち主はうつ伏せに倒れたヨーナスを飛び越え、少年の襟首を掴んでは鳩尾撃ちを喰らわせたのだ。


「ぐはぁ……!」


 青い瞳を剥く少年の口から吐しゃ物が出され、路地に落ちていく。このままでは彼も落ちてしまうところだったが、襟首を持った手で勢いよく引き寄せられ、階段の踊り場、ヨーナスの目の前へ乱暴に突き落とされた。


 さっきまでの生気のある青い瞳が今や色を失い、口を開けたまま涎を垂らす少年が、僅かに起き上がったヨーナスの前で転がっている。


「へえ。証言の通り、気絶してもコイツ、なかなか良い顔してんじゃないの」


 それは、巨壁のような硬い肩幅に、でっぷりと肥えた腹を持つ黒人の影。そして、この状況でのんきな事をいう口調は――、


「すまなかったな、ヨーナス。遅くなっちまって」


「ウェッブ、殿……」


 月明かりで振り向く彼の眼光を見た瞬間、ヨーナスは安心したのか、やがて少年に折り重なるように転がり、気を失った。


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