第二話 保健室で
今は体育の時間だ。80m走をすることになり、列に並んだ。
「よーいスタート!」と、笛が鳴り慌てて走り始めた。何だか頭が痛い。フラフラする。そして私は倒れてしまった。
「桜花!……桜花 春乃!」私の好きな森谷君が叫んでいるのは幻聴か。そして意識がなくなっていった。
「ん……」目を開けると、真っ白な天井と、森谷君、保健室の先生:薔薇色 菫先生が見つめていた。
「ここは?」と聞くと先生が教えてくれた。
「保健室よ。4時間目に授業中に倒れて、今はもう放課後。念のために病院へ行く、とお母さんが言っていたわ。」え……私の意識がない時間長っ!すると先生が付け足した。
「森谷君が、保健室に運んできてくれたのよ。お姫様……」急に言葉を無くした先生を見ると森谷君が、耳まで真っ赤になって先生の口を押さえていた。
「先生、もう言わないでください。」何を言わないの?と言おうとしたが、お母さんが迎えに来たので止めた。
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