クリスマスにはプレゼントを。

ホリカ

第一話 君は遠くに行ってしまうの?

私の最初で最後の初恋はもうすぐ終わる。

そばにいたいのに。

隣で笑っていたいのに。

ねぇ、私のこと好きになってくれませんか?


「一週間後に、森谷がフランスへ行くことになった。」突然先生が言い、教室が静かになった。びっくりしている子や、泣くのをこらえている子もいる。それが私だ。森谷 風はクラス1の人気者であり、私の初恋相手でもあった。フランスなんて、遠すぎる。すると、森谷君といつも一緒の林村君が言った。

「森谷がフランス行く前日はクリスマスイブだから、クリパやらねぇ?」皆が賛成だったので、クリスマスパーティーをやることが急遽決まった。皆、悲しくないの?離れるのが、もっとつらくなるんじゃないの?と思ったのに。

 その日から準備が始まった。皆ワクワクしていて、涙を流している私になんて気付かない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る