第2話 神秘的な碧
「ガキ!! やりやがったな!!」
そんな俺を
そして、足元を見ずに歩いていた俺が、小さな枝を
パキッという
見たところ、
そう
「ぐへっ」
思わず
「ちょっと借りるよ」
そう言いながら、
手にしている剣は少しばかり重いけど、多分大丈夫だ。
走りながら長い剣を
当然、俺の
そうして、
当然ながら、
その隙に俺は、
「ひっ!!」
少しでも足を動かせば、
そんな男の
「な、なんなんだ、このガキ!?」
「おい、何してる!! 早くそいつを殺せ!!」
明らかに
「なぁ、別に俺はあんたらと戦いたいわけじゃないんだよ。ただ、その女の人を放してやって欲しいんだ。さっきも痛がってたし。痛いのは嫌だろ? 俺も嫌だもん」
すると、今の今まで頭の上で
「ダレン、こいつらが話を聞くとは思えないけどなぁ」
「ノーム、俺もそれくらいは
「こいつらがいつ交渉してたよ」
「んー……少なくとも、俺は見たことないかなぁ」
俺達がそんな会話を交わしていると、女を押さえつけている男がゆっくりと
「……おい、今こいつ、ノームって言ったか?」
「あぁ。俺も聞いたぞ」
「え? なに? ノームのことを知ってるのか?」
男達の様子が
しかし、彼らが俺の質問に答えるわけがない。
その代わりにとでも言うように、女を立ち上がらせた男は、彼女の
その時、この男が何を言っていたのか、俺は良く聞いていなかった。
なぜなら、それ以上に
その
「おい、聞いてるのか!! ガキ!!」
いつの間にか
ハッと
「ぐへぇ」
「ノーム!!」
「おうよ!!」
前のめりになって倒れこむ男の影に
地面スレスレを、滑るような
それでも、俺が女の元に
ドンッという
そのまま
その瞬間。
ナイフを持っている男の腕を、岩でできた鋭い
地面から、まっすぐに伸び上がっているその槍は、かなりの
そのため、
「人質なんか取るからだ」
そうして、
「ガスはこうも言ってたよ。
「まっ……!!」
待ってくれ、とでも言おうとしたのだろうか。
短く声を上げた男は、しかし、
なぜなら、俺が彼の
その
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