第2話 依頼
この世界は退屈だ…
死がすぐ隣にあって毎日血を抜かれながら生きるような日々…
満足とゆう事が存在しない。渇望に尽きる日々。
それでも生きるような理由は皆にはある。
でも、俺は駄目だった。
欲張りだった。
だから、こうして殺されそうになっているのだろう。
「ねぇ、なんで他の雌の匂いがするの?」
だけどね?こういったのって無くない?
あのね?俺は男なのよ。ね?だからヤりに行っても仕方無くない?ね?
「良いか?よく聞いてくれ。さすがに俺はそこまで落ちぶれていない。そう、身内に手を出すほど落ちてはいないんだ。わかったか?」
「落とせば良いの?」
「まあ、そうなるね。あ、でも物理的なものじゃないよだから抱っこしないて窓に連れて行かないで落とそうとしないで許してくださいごめんってなんでmo「なんでもするって今言ったからね?」言ってない」
なんで命を刈り取る側が命乞いしなきゃなんないの…助けて…
「あの…どうしたら許してくれる?」
「許さない」
「許して」
こんな主役だったのかよあのお客さん!?
な〜んかそっち系みたいな感じではあったけどこんな主役は求めていないからね?頼むからこの縄解いてくれ…
「次からは私に言って?」
「言います。言いますから」(言うとは言ってない)
「言ってね?」
「アッハイ」(アッハイ)
やっと開放された…シャバの空気がウメェ…
「ふぅ…じゃあビジネスの話をしても良いかい?」
「うん、わかった」
さて、ビジネスといこうか。
「次のお客様は東区12番通りで通り魔に刺されるこっちの人だ」
「うん、それで?」
「報酬はいつもの額で死体処理はこっちでやっておく。また、スナイパーとは別にガーディアンを2名。青髪とピンク髪で最近出来た熱々のカップルだ」
「わかった。異論は無い」
「ああ、それと連続してお客様からあの書類を貰うからそっちの掩護も頼む。こっちは別の依頼だ」
「良いよ」
「ありがとう。報酬は…依頼達成後に支払うね」
「頑張ったら増える?」
「うん、増えるね。なんなら休暇も貰えちゃう」
「休暇はいらないけど依頼を優先して回してくれるならそれで良い」
「それは無理だ。残念だけど体調管理を怠る人に回す依頼は無い…」
「ム〜」
おうおう頬を膨らませて可愛いなぁ…
「んじゃ、交渉成立で良いか?」
「うん」
そこで握手をして解散する…それまでがいつものだ。
「居なくなった事だし一つ情報を再確認するか…」
「………」
もうここに彼女は居ない。そう、ビジネスは終わり休憩時間になったのだ。
一人になったら独り言を呟きたくなるのも仕方がない。職業柄ストレスとは切っても切れない関係でストレス発散もしなければならない。だから仕方無いね。
「たしか今回のお客様はとある小さな子の過去に関係ある人みたいでね…書類さえあればもう用済みだから死んでもちょっとしたボランティア精神で片付けようかな…」
そう言い部屋から二人目が出た。
部屋にはもちろん誰も居ない。
また扉が開き、一人目が出た。
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