第二十一話~第三十話

第二十一話 武器屋


アリサ「何故私が…」

ノア「読もうとしていると分かったか?か…愚問だな、何故わかるかなど自分が一番分かっているだろ」

アリサ「…教会の異端児…悪魔殺しノア、ここまでの男だとは思いませんでした…」

ノア「俺に殺された上級悪魔はいつもそう言う」

ノアはアリサに近づき耳元で囁く

ノア「お前は殺されなくて良かったな…」

アリサは何処か狂気を宿し微笑む…

アリサ「初めてですよ…」

アリサが続けようとした時物陰から男が飛び出してくる…

???「それ以上の無礼は許さん!!」

アリサの弟子はノアに飛び掛かる…

ノア「チェインカウント4」

直後アリサの弟子の両腕と両足が空中から突如現れた鎖に繋がれる…

ノア「無礼はそっちだろワンちゃん」

ユキ(ノアってどれだけレリックを持ってるの!?)

ノア「ユキ、その質問には帰ってから答えよう」

ユキ「どうして分かったの?」

ノア「お前が分かりやすいだけだ」

アリサ「こら、イリス…勝手に攻撃しないと約束したでしょ」

アリサは弟子の後頭部を引っ叩く…

ノア「教会も随分と堕ちたものだな…」

ノアはアリサ達を見て呟く…

ノア「それじゃ行くぞ」

ノアはそう言うと歩いて行ってしまう…

ユキ達はその後をすぐに追った

ノアはボロボロの建物の前で立ち止まる…

ノア「ここがテーラー(武器屋)だ」

ユキ「本当にここ?」

ノア「あぁ」


第二十二話 テーラー 


ノア「ここは一種の結界で中と外では空間の大きさと時間の流れが違う」

ユキ「でも私、結界系の魔術なんて聞いた事ないけど…」

ノア「東にある大陸から伝わった技術で魔力の代わりに呪力と神力を使って生み出すらしい」

ノアはユキに扉を開けるよう促す

ユキ「本当に開けるからね」

ユキはドアノブを回し扉を開ける…

次の瞬間ノア達は別の空間に居た…

ユキ「えっ!?ここ何処!!」

ノア「ここがテーラーだ、久しぶりだなエーリル」

エーリル「ノアかぁ〜アンタ金払いは良いけどめんどくさいものばっか頼むから嫌いだよ」

エーリルと呼ばれる少女は髪が水色で身長は150cm程で服はスーツを着ていたが他にもう一つ目を引くものがあった…

イリス「…」

ユキ「まさか頭についてるのって…」

ノア「あぁ、エーリルは悪魔だ」

エーリル「ふん!!こんな器に閉じ込められて何にも出来ないけどね!」

ノア「コイツは上級悪魔の中でも強かった方らしい、戦争の時特性に目をつけられて教会に捕らえられた」

エーリル「以来ずっとこの中さ!外じゃ10年くらいかもしれないが此処じゃもう数千年は経つよ!!」

ノア「悪魔なら大丈夫だろ?」

エーリル「この鬼畜が!!」

ノア「あぁそうだ今日はユキに服を作ってやるのとコイツを直しに来た」

ノアはそう言うとコートの中から砕けたフローのルーン石を取り出した

直後エーリルが崩れ落ちる…

エーリル「あぁぁぁぁぁ…フローのルーンが…く…く…砕けて…る…」


第二十三話 価値


エーリル「アンタ…フローのルーン石の価値ってしってるかい?」

ノア「さぁな?俺以外は持ってるの観た事ないが…」

エーリル「ふざけるなぁ!!フローのルーン文字を作るのに一体何千時間掛かると思ってるんだ!!大体氷結魔術だって雷撃魔法と同じくらい希少で!」

エーリル「更に氷結魔術を何百層も重ねたり絡ませてほぼ魔力の消耗なしに魔法を発動させるのにルーン文字が必要でルーン文字を作るにはその魔術に精通した魔術師が生涯かけて魔力を閉じ込めてそのルーン文字をいくつも集めて結晶にするのにも私クラスの力を使って!!」

エーリル「その私が魔力を使い果たしてげっそりしてそれでもできる確率は2分の1だ!!失敗した時なんて私はこの世界の10年は氷の中だったんだからな!!」

エーリルはノアの胸ぐらを掴み喚き散らす…

ノア「はいはい、それじゃ直して」

エーリル「話を聞け〜!!」

ノア「ん…なんだアレは…」

アリサ「私の目でもなんだか分かりません…モヤがかかっていると言うか雨が降っているように情報が流れ続けていて…」

エーリル「アレは…」

エーリル(待てよアレのこと教えたらアレで服を作れと言ってくるはずそれだけは避けなければ!)

エーリル「アレは…」

ノア「なんだ、早く教えろよ」

エーリル「んーと…その〜…アレだよアレ!」

エーリル(ゼノが魔界で着ていたとされる服の素材!つまり伝説の魔獣ミラージーの素材とは言えない!!)

エーリル「なんでもないよ!それで服はどんなのが…」

アリサ「(ゼノが魔界で着ていたとされる服の素材!つまり伝説の魔獣ミラージーの素材とは言えない!!)らしいですね」

エーリル「はぇ?」

アリサ「貴女が考えることなら見えます」

エーリル「バカ!違うよ〜まさかそんな…」

ノア「そんな貴重な物が…」

ノア「決めた!アレで俺の服も新調してくれ!」

エーリル「やだやだやだやだやだやだやだやだ!!ぜっっっっっっったいに嫌だ!!」

ノア「あぁ〜リボルバーが疼くなぁ〜」

エーリル「………やめて、冗談に聞こえない…」

ノア「はぁ〜撃っちゃおうかなぁ〜」

エーリル「…やめて下さい…お願いします…」

ノア「あぁ〜引き金緩くなってたから脅そうとしたら撃っちゃうかもなぁ〜」

ユキ(これは…ひょっとして…いじめ!?)

エーリル「だって…あの素材…加工がしにくくて…てゆうか出来なくて…」

ノア「なら何故ゼノは服にしていたんだ?」

エーリル「悪魔ってのは血で価値が決まる、アンタも知ってるだろ…ゼノはミラージーと戦いミラージーの死体の一部を自分の傷口に埋めて体を同化させたんだ…だから意のままに操れる…」

ノア「なら俺を認めさせれば良いのか」

エーリル「辞めときな!!アンタ!ミラージーは魔界でも最強に近い魔獣だ!最下層にしか生息せず捕食者を喰らって生きている!アンタの体がズタズタになって終わりだよ!!」

ノア「でもやる、影に勝つには今のままではダメだ」

エーリル「死ぬよ…」


第二十四話 寄生 


ノア「俺は悪魔を殺せないなら既に死んでるも同じだ」

エーリル「なら上に着てるの脱ぎな、ズボン以外は全部だ」

ノア「分かったがコレは良いだろ?」

ノアはリボルバーの弾がぶら下がっているネックレスを摘んで言う

エーリル「どうせ死ぬんだ勝手にしな」

ユキ「それ着替えの時も寝てる時も着けてるけど何?」

ノア「あぁ、師匠の形見さ」

ユキ「…そうなんだ…」

ノア「コイツを撃つ奴はもう決めてある…その為にも俺は負けられない」

ユキ「まだ私何も教わってないんだからね!死なないでよ!」

ノア「任せとけ」

ノアはコートとシャツを脱ぎ厳重に閉ざされた瓶の蓋を開ける…

それは布や生地と言うより色の分からない液体の様な物質だった…

ノアが瓶の中に手を入れるとそれに反応してノアの手に絡みつく…

ノア「グッ!?」

それはノアの腕から広がり肩を…胸を…足を…包み込む

ノア「グゥぅぅ!!コイツ!俺を食ってやがるのか!?」

その液体は徐々に首を侵食し口から体の中に入り眼球に触れ眼を黒く染め数十秒もしないうちにノアの体全体を包み込んだ

ノア(此処は…何処だ…何故アンタが生きてる…)

ノアの前にはノアを救い後に死んだ悪魔祓いが居た

???「私が死んだって?そうだねぇ、だいぶ前に死んだ…」

ノア(あぁ、あの魔女に胸を抉られて死んだ筈だ!)

???「そんな事は知ってるよ、私がやられたんだから…そんな事よりアンタ大きくなったねぇ…」

ノア(何ババァみたいな事言ってんだ…)


第二十五話 融合 


???「バカ、私は今生きてたらババァだろ?」

ノア(そうかもな…長かったんだぜ…あれから…)

???「あぁ、分かってるよ…ずっと見てきたからねぇ…だからこそアンタは戻るべきだ、アンタが助けた子が呼んでるよ…」

ノア(あいつか…)

???「良いかい?まだこっちに来るんじゃ無いよ…」

直後ノアを飲み込んでいた液体が波打ち胸の中央に集まり始める…

ノア「ハァハァ…言う事を聞け!この化け物が!!」

液体がノアの体の呪いの烙印に反応し呪いの烙印を飲み込み体から消していく…

ノア(体から呪いが消えた…?いや…呪い自体は有る…だがコイツが取り込んだお陰でだいぶ感じが良い…)

液体は呪いの烙印を全て飲み込み胸の中央に悪魔の刺青の様になり落ち着いた…

ユキ「ノア!大丈夫!?」

ノア「…おい、服にならないぞ?」

エーリル「ノアよ〜アンタ今悪魔と人の中間だよそれ」

ノア「どう言う事だ?」

エーリル「アンタの呪いが強すぎてミラージーがアンタを飲み込みきれなかったんだ…だから"アンタ"の服じゃなく"呪い"の具現化になったのさ」

アリサ「つまり?」

エーリル「今まで気が付いてすら居なかった現象が顕著に現れたりする…ん〜」

エーリルはノアのリボルバーを取り出しノアに向けて引き金を引く…

ノア「!?」

刹那ノアの体を覆い隠した禍々しい鎧によりリボルバーの弾は弾かれる…

エーリル「ほ〜随分と物騒だねー」


第二十六話 発現


ノア「お前がだよ!」

ノアはエーリルの頭を叩こうとする…

エーリル(!?)

エーリルは直後、危険を察知し後ろに身を引く…

ユキ「どうしたの?」

エーリル「いや…なんでもない…」

ノアの体を包む鎧が悪魔の刺青に戻っていく…

エーリル「ノア、あんたユキちゃんには金輪際触るんじゃないよ」

ノア「は?」

エーリル「少なくともユキちゃんが強い力を手に入れてからだ」

ノア「なんでだよ?」

エーリル「なんでもだからね!ぜっったいに触れちゃダメだよ!」

エーリル「ふぅ…次はユキちゃんだ、アンタはどんな服がいい?」

ユキ「ん〜むずかしいですね〜」

エーリル「ふーむ、そうだ!輪廻の鏡を使ってみよう!!」

ノア「あーアレ壊れてんだろ…俺が使った時は鏡の面が真っ黒で何も見えなかったぞ?」

エーリル「あんたは別枠だよ!普通の人間じゃないんだから!」

ノア「はぁ?俺はただの人間だよ!」

エーリル「ならアンタの未来はお先真っ暗って事さ!」

エーリル「そんな事よりユキちゃんのを見ないと」

ユキ「で…その〜なんとかの鏡ってなんですか?」

エーリル「輪廻の鏡は未来を見たり過去を見たり…」

ノア「死ぬ時期も分かる、だから常人には耐えられない」

エーリル「うるさいねぇ!そんなモノ気にしなきゃ良いんだよ!」

ユキ「気になるでしょ!」

ノア「俺は何も映らなかったけどな」


第二十七話 覗き込む者 


エーリルは布のかかった大きな鏡を持ってくる…

エーリル「大丈夫、悪魔祓いの大半はコレで自分の死に覚悟を決めてから仕事を始めるからね」

ユキ「でも…」

ノア「問題ない、お前が一人前になるまでは俺が守ってやる」

ノアはユキの頭を撫でようと手を伸ばす…

エーリル「ダメだって言ってるでしょ!!」

エーリルはノアの手を弾く…

ノア「なんでダメなんだよ!」

エーリル「ダメなもんはダメだ!」

ノア「まったく…」

エーリルはユキを鏡の前に立たせる

エーリル「覚悟を決めたらこの布を外しな、そうすればアンタの未来が見える…」

アリサ「そうは言っても未来というのは今の状態から考えられる最も可能性の高い人生でしかありませんがね」

ユキ(私は…ノアを信じてみたい!)

ユキは覚悟を決め布を取る…

鏡には…

ユキ「なにこれ?」

鏡には巨大な紅いオーラを漂わせる悪魔と巨大な二足歩行の竜や様々な人々が空を見上げているのが写っていた…

エーリル「まずい!」

直後鏡から巨人の手の様な大きな手が現れユキを掴む

ユキ「な…に…」

ノア「ユキ!!」

ノアはリボルバーを取り出そうとするが先程服を脱いでいるため手元には無い…

アリサ(まずい、私の剣で斬るのは間に合わない!)

直後巨人の手は鏡の中にユキを引き摺り込んだ…

ノア「エーリル、門を開け!」

エーリル「今やってるよ!」

ノアはユキのいる場所にポータルを作って追おうとしていた…

ノアは門が開くと一瞬で中に飛び込んだ

一方ユキは…

ユキ(何これ…)

ユキの目には様々な事象が見えていた…

ユキ(これは…私がノアと出会った時…)

直後場面が切り替わり少し前テーラーに入ってきた時の映像が見える…

また場面が切り替わり何か巨大な地下の空間の様な場所の中心には鎖で巨大な人型生命体の死体が吊るされていた…

ユキ「何アレ…」

ユキが見上げる空には無数の穴とそこから這い出てくる数える必要すらなくただ大量などと言う言葉では表しきれない巨大な人型生命体と竜や機械の虫の様な物が居た…

ユキが巨大人型生命体に踏み潰されそうになった瞬間に場面が切り替わった

ユキ「貴方は誰…」

ユキはどこまでも広がる湖の様な水面の上に立っていた…

そしてその前には暗くて黒く悍ましい何かがいた…

???「分からない…僕は…なんだ…」

ユキ「ここは何処…?」

???「私にも分からないんだ…なぁ怖いんだ…こっちに来てくれ…」

ユキはそれに近づいていってしまう…

???「そう…俺の側に…そのまま来てくれ…」

ユキ「うん…」

近づくにつれユキの瞳から光が削がれていく…

ユキ(私ここに…何をしに来たんだっけ

…)

ユキがそれの手を掴もうとした瞬間それの手が弾かれる…


第二十八話 影と闇


ユキは手を弾いたその人を見る…

ノア「まだお前は俺の物だ」

ノアはそれと対峙する…

???「…?何故…貴様は此処にいる…?」

ノア「約束を守りに」

???「何故私に気がついた…」

ノア「一人称がコロコロ変わる奴に気がつかないとでも?」

???「私が変えたんじゃない…その女だ…いかにも潔白そうな佇まいまるで悪魔や天使…殺し殺されの輪廻すら見た事が無いかのような純粋さを纏っている…だが違う…影が目覚めたんじゃない…"闇"に刺激され影が濃く成っただけだ…」

それは構える…

ノア「何が言いたい?」

???「その娘がこの世界のバランスを崩した…私はただの影だがいずれもっと恐ろしい闇と触れ合う事になる…その前に俺がお前らを殺してやるよ…」

ノア「大きなお世話だ、それにこいつは俺の弟子だ、弟子を導き守るのは俺の勤めだ」

ノアも構え向かい合う…

???「フッ…お前じゃ勝てないさ"アレら"は世界を壊す闇そのものだからな」

直後ノアとそれはぶつかり合う…

ノアは相手の顔面を確かに拳で撃ち抜く…

しかしそれの顔は水の様に弾け更にカウンターブローをボディーに吸い込ませる…

ノア(まずい!近づき過ぎた、避けられない!!)

ノアの体に拳が触れる刹那地面が大きく揺れ拳は止まる…

???「何!?」

それは揺れが来た方を見るが漆黒が広がっているだけだった…

ノア「余所見すんな」

直後、ノアの拳がそれを撃ち抜く…


第二十九話 発現 


???「グッ!?何故当たる!」

ノア「さぁな?」

ノアは今までただの人間であった…

しかし呪いの烙印をミラージーの素材が取り込み同化した今は半悪魔、つまり"特性"が発現する

ノア 特性 呪い(カース)

能力 一つを除いて不明

ノアの特性はノアを呪い生かし続ける…

それ以外は全く分からない、それがノアの今の特性だった…

???「やはりか…お前じゃない…その女だ…そいつが…」

そう言ってそれは空間ごと湾曲し消えノアとユキは現実に戻っていた…

エーリル「大丈夫かい!?」

ノア「どう見える?」

エーリル「アンタじゃないよ!ユキちゃんの方さ!」

ユキ「ノア…アレが言ってた事って…」

ノア「さぁな、調べてみなきゃ分からん、だが鏡から出てきた手は俺達の知る物じゃなかった…」

アリサ「私には分かりましたよ…でも何て言ったら良いのか…」

ノア「言ってみろよ…」

アリサ「教会の地下に原初の墓と言う場所があるのはノアさんも知っていると思います…そこから漂う不思議な力ととても似ていました…」

アリサ「その…あの力は…魔力とは少し違います…詳しくは分かりません…私の目には魔力は青、神力は黄、悪魔が持つ特有の力は赤に見えます…でもアレは黄色の様で赤く赤だと思えば青、そして白い光も見えました…」

ノア「服を作り終えるのに掛かる時間は?」


第三十話 カクシゴト①


エーリル「ルーン石を修復しないならこの世界で2日修復するなら10年だ」

ノア「ルーンは他に何がある?」

エーリル「ルーン以外にも色々あるさ、2日で行くんだね?」

ノア「いや一日と12時間だ」

エーリル「高いよ」

ノア「俺には安い」

エーリル「変わらないねぇ…まるでリリスの生き写しだ…」

ノア「いや、俺はババア程強くはない」

エーリル「…ユキちゃんを置いてくなよ」

ノア「当たり前さ、俺の初めての弟子だ」

(リリス「当たり前だろう?私の初めての弟子さ」)

エーリルには重なって見えていた

エーリルは思い出していた…十数年前ノアと言う少年を連れてきた一人の悪魔祓いの事を…

エーリル「あんた、まだ支払いが済んでないのに金も持たず何しに来たんだい」

リリス「いやぁ、少し助けて欲しくてね」

リリスと呼ばれるその女性は30代手前だろうか、髪は銀色で片方の眼は光を失っていた…

しかしもう片方の眼も漆黒に染まり果たして見えているのか分からなかった…

エーリルが驚いたのはいつもと違いリリスが抱いていたのが悪魔の首でなく人の子だった事だった…

エーリル「その子は…」

リリス「今日の依頼で悪魔と協力する未登録の黒魔術師を殺しに行った…その地下には何重もの呪いや悪魔の魔法陣があった…その中でこの子だけが生き残っていた…私は魔女を殺すよりこの子を助ける事を優先した…でも…」


続く

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