幻惑の光
(こいつ…儚げな見た目に反して、思った以上にやり手らしいな…相当の修羅場を
「……」一方の小柄な方は何も言わず、ただ不気味な仮面を瞳の方に向けていたが……
……気が付けば瞳は吹き飛ばされていた。
展望台の
「ありゃりゃ、血の海で
「僕達エモートゥスは人々の感情を解放する。人々が人生を
(今…何をされたの…?)瞳に油断はなかった。大小両方の仮面、更には
「僕は…いや、僕らはそんな世界を熱望していた…でもそんな世界は、いつまで
「…そんな話を聞いて…このまま行かせると思うの!?」響く瞳の怒声…しかし「哀しみ」の具情者たる彼女にとってそれは「弱体化」にしかならない。
具情者には情力を発現させると、基礎的な身体機能が上昇する、という副次的利益がある。故に、たとえ情力が効かなくとも、自身が発現させた情力、その感情を持続させておくことは、具情者の戦闘において大きな武器となる。しかし今の瞳、その目の色は青ではなくなっている…彼女の感じている「怒り」が「哀しみ」を超えてしまったのだ。
だが素の身体能力でさえ、常人のそれを遥かに上回る瞳、彼女は怪我をものともせずに地面を蹴り、素早く仮面の者達へと斬りかかった。
「……なんですか…それは…!?」瞳の日本刀を受け止めているのは…「光」だった。
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