輝劇、第二幕(中編)
「その二人は、僕が戦ってきた中でも一、二を争うほどの強者、油断してると一瞬でやられちゃうよ。」不規則に輪郭が揺らぐ
「ほら、君が会いたがってた両親だよ?もっと嬉しそうにしたらいいのに!」皮肉などではなく、本心からそう思い口にしている光…完全に共感性が欠落してしまっている彼女に、こんな形で最愛の人と再びこの世で
「!」
そんな彼女の一撃を白が防ぐ。
「…!?」自身の攻撃を受け止められた
(なんだ…攻撃が…無効化された!?)
(黒、避けな!!)珍しく慌てた様子でそう声を掛ける緑。心の中の警告に従い、
「…なんだろうね、上手く説明できないんだけど…母さんの方の残光、あの攻撃は絶対に受けたらダメだ。防御ではなく、回避しなきゃいけない、ってことだね。」引き続き、似つかわしくない真面目な顔でそう告げる「楽しみ」の分情。
「…きみに同意するのは
「それに父さんの方もかなり特殊な力みたいだよ。さっき父さんを攻撃してしまった時、かなり力を込めて放った一撃がいとも
(攻撃を…無効化!?もし…もしそれが本当なら、そんな相手にどう立ち向かえばいいんすか…!)黄は、そのあまりに信じ難い分析に唖然とする。(…確かに、もし父さんの情力が本当に「攻撃を無効化する」モノだとしたら、正直勝ちの目が見えない。でも…でもそれよりもぼくにとって辛いのは……くっ!)
突然、黒奈が刀を
「なっ!?」
その投げられた刀を、目にも止まらぬ速さで彼女の眼前まで接近した黒奈が掴み、そして斬り掛かってきたのだ。「くっ…「衣香襟影」!」寸前、影が
(馬鹿な!?今の黒は影を纏っている…刃がその身体を通る筈はないのに…!)刃が
「…さっき言ったけど、その二人の強さは色んな意味で普通じゃないんだよ。」離れた所で戦いを見ていた光が、片手を腰に当てる。「その人達の情力名、そして僕ら裏社会の間で、彼らがなんて呼ばれてたか教えてあげるよ。」彼女はニヤリと笑みを浮かべ、白と黒奈を見た。
「「
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