輝劇第三幕編 要約

 激しさを増す二組織の戦い。「波」を操作するエモートゥスサイドの具情者、青柳あおなぎ美波みなみとの戦いの中、激情態を発動させた花…だがその異質な情力の前に、無残にもその命を散らす。しかし、彼女の命を賭けた行動により、世界の暴情化というエモートゥス最大最悪の野望は、見事阻止されるのだった…


 色橋市民の避難も着々と進み、全体の状況としては真白サイドが優勢だ。しかし戦いの中、具情者達は己が内の本能、そして欲求と向き合うこととなる…理想と現実の乖離かいりに打ちひしがれる者、退屈を覚える者、信念を貫く者…その様相はまさに十人十色であった。


 加えてエモートゥスが一枚岩の組織ではないということも少しずつ露呈してきた。彼女達の中には争いを望まぬ者も少なからずおり、しかし組織への反抗勢力が今までいなかったこともあり、組織を抜け出すことが出来ずにいたのだ。


 そんな中、赤、風音、雷はエモートゥス第二位の実力者、柘榴ざくろ水面みなもが待ち構える湖へと歩を進める。瞳の情力による前情報で、彼女達は柘榴が卓越した具情者であることを既に知っており、最後の作戦会議を行い、戦いに備える。


 局面もいよいよ終盤に差し掛かってきた。

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