輝劇第二幕編 要約

 ドッペルゲンガー率いる情力者集団、そして光率いるエモートゥス…二つの組織の戦いが、満を持して始まった。各々の情力を存分に発揮する具情者達…情力がぶつかり合い、勝者と敗者、そして犠牲者が増えてゆく…プアール・ア・フリールの一人、檸檬れもんかいなはエモートゥスの戦闘部隊、枯野かれの美櫛みぐしと対決、髪を操作する美櫛に翻弄される腕だったが、とうとう彼女の空腹が限界に達し…激情者となり果ててしまう。


 感情に任せて美櫛、更には周囲の建物まで破壊してゆく腕…だがそんな激しい感情消費がいつまでも続く訳もなく、最期には感情を使い果たした廃人となり、瓦礫とともに横たわるのだった。


 一方、真白サイドのうち何人かは、色橋市の住人を安全な場所へと避難させるべく、糸の情力と並行させて彼らを誘導していた。そんな中エモートゥスの一人、千種ちくさ訊来乃きくのと接触した瞳は、エモートゥスが元は小さな劇団だったという過去を彼女から聞く。どうやら彼女達もかつては弱き犠牲者であり、数奇で残酷な運命を足掻き、藻掻き続けてきたようだ。


 感情を礼讃し、理性を頑なに拒む巨大組織「エモートゥス」彼らの行動、その動機が段々と明らかになってゆく…!

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