鉄塔浮上編 要約

 影と重力…この世の理である力を使い、一進一退の攻防を繰り広げる真白と八重…やがて八重は、重々しげに自身の過去を吐露し始める…そして彼女の黒い感情はどんどん膨張し、暗い決意を胸にとうとう奥の手である激情を発現させ、重力操作により鉄塔そのものが浮上してゆく…


 少し時間は遡り、合成樹脂を操作出来る具情者、鴨之羽かものは樹脂じゅしと戦っていた血染。「もらうものはもらった」そう呟いた彼女は、息を切らしている樹脂にある提案を持ち掛けていた…


 一方、真白達とは別目的、盗みを働く為色橋に潜伏していたグリーン・バールの面々。厄介事や事件が大好きな彼女達は、自ら渦中へと飛び込んでゆく。そんな中、緑はとある意外な人物へと電話を掛けた…


 夜の空、煌煌と浮かぶ月に近づこうとする鉄塔…だが真白は八重に対して複雑な思いを抱いていた。彼女達のしたことは取り返しがつかない…しかし彼女の苦しみもまた無視出来るものではない…真白は八重に共感し、彼女を救済することを望んだ。


 浮遊する電波塔…その落下による甚大な被害を防ぐ為、真白は八重との対話を始める…

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