創作家達の狂宴
数分後、
「ここなら多少暴れても問題ないでしょ?」腰に手を当て、燃がドヤ顔をする。
「
「うわ熱ちっ!ちょ、なんであなたはそういきなり攻撃してくるのよ!あ、ちょ待、熱っつ!!」燃の言葉など聞く耳もたず、
話の途中でも容赦なく炎を放ってくる灯火。
「…んもう!!何なのあなた!?流石にあたしも怒るわよ?後悔するわよ!?」ぷんすか怒りながら炎を杓文字で払い、燃が叫んだ。「望むところだ、その馬鹿げた武器で何か出来るというのならば…見せてみろ。」冷めた目でそう告げる灯火、しかしすぐにその目は驚愕の色を帯びることになる。
「あっそ!見てなさいよまったく…「
「米菓、海苔巻き!」今度は周囲の炎が布のように一枚に広がり、それが
「どう?少しは見直したかしら?」くるくると杓文字を手でもて遊びながら、燃は悪戯っぽく笑みを浮かべる。「仮にもエモートゥスの上級具情者、へ・ん・な!武器でもそこそこ戦えちゃうのよ!!」そう言って再び杓文字を構え、そして縦に一閃した。「米菓、げんこつ!!」すると先程のあられよりも大きな火球が形成され、燃の武器から放たれる。
灯火は火鋏をカチャカチャと鳴らし、そして迫り来る火球に向けて叫んだ。「豪火!!」彼女が火鋏を振るうと、その火球と同じ火の塊が放出され、火炎同士がぶつかり合って爆ぜた。「くくく…悪くない、悪くないぞ梅重燃!!当方の想像が掻き立てられる…あぁ、これだ、これこそが…芸術だ!!」赤い目をギラギラと輝かせながら、灯火は野に放たれた獣のような獰猛さで牙を剥く。
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