要約版

ドッペルゲンガー結成編 要約

 記憶と感情に問題を抱える女子高生、傘音かさね真白ましろは、高校の入学式に黄喜きき韋駄天いだてんという少女と出会う。仲良くなって話している内に、いつの間にか二人は真白の問題を解決するべく、二人で行動を起こすこととなった。


 韋駄天はSNS上で「感情のたかぶりによって不可解な現象が生じる」という趣旨の妙な投稿を見つけ、二人は早速投稿者とコンタクトをとる。感情によって生じる何かが確実に存在する…そう思った韋駄天は昂る気持ちを抑えられなくなり…気が付くと、彼女の目は黄色へと変わっていた。


 真白と韋駄天はその現象を、感情が原因で起こる現象故に、感情の具象化「具情」、その力を「情力」と名付けた。


 明くる日、彼女達は「火を使い悪人を懲らしめる者」の噂を聞き、「具情者ではないか」との疑いから接触を試みる。果たしてその予想は当たり、具情者たるその者の名は赤怒せきどほむらという。


 小競り合いの末誤解が解けた彼女達は仲間となり、やがて真白の元には具情者である白髪の美少女、青哀しょうあいひとみ、得体の知れない黒髪の美女、緑楽りょくらく血染ちぞめが集まり、ここに「ドッペルゲンガー」が結成された。


 彼女達は真白の問題について「記憶の欠落と感情理解の困難は互いに関係しているのではないか」と考え、やがて感情がなんらかの形で真白の外に、記憶と共に抜け出てしまったのではないかという仮説を立てる。果たしてその仮説は的中し、真白の感情は「分情」という状態となって真白から抜け落ち、真白と同じ容姿で世界の各地に存在していることが判明した。真白はその感情を取り戻す為、「自分探しの旅」を始めるのだった…

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