ごきげんよう、ナポリのお姫様、そうか「ピエロで笑わない」にそこまでの想いが込められていたのですね。
ピエロであること、欧州一のピエロとなったことを誇りにして、今日まで人々を笑わせてきたペドロさんでしたが、彼自身も無意識の内に蓋をして閉じ込めてしまっていた本当の想いを、お姫様は最初から見抜いていたのかしら？
そしてお姫様自身もまた、ご両親をなくしてしまった哀しみと絶望によって、自分の未来に蓋をしてしまっていたことを気付かされた。
ふたりとも、お互いに隠し閉ざしていた明日への想いを、言葉を交わす日々の中で取り戻した、そんな小さな奇跡の軌跡が、とても嬉しい気持ちにさせてくれました。
素敵な、綺麗な掌編、ありがとうございました。

――あら、涙の化粧が滲んで落ちてしまいましたわ

化粧とは人の素顔を隠している。それは道化師ピエロなのである。
ならばそれは世界に生きる全ての人を指している。

ピエロとはそんな普段の人間の姿を具体化した姿。だからこそ姫が笑うのも分かる気がする。

人間とは奇妙で滑稽な存在であると訓戒させる児童文学だと思いました。

＃日南田ウヲ

水棲虫。さん。
　これは、ヤバい。私の涙腺崩壊させましたね！？
　本当にアナタの作品はスベりませんね！
素晴らしい物語を、本当に有難うございます！

おお！
まさかのハッピーエンド！
シンイチネタ（笑）も面白かったのですが、こういう話も良いですね。
ほっこり笑わせる、面白かったです。