第2話 灯と光彦
「
「・・・ああ、下條さん」
『しもじょうさん』が『しもじょさん』に聞こえる。
「
「うん」
「私、結構張り切ってるんだ!」
「下條さんは、水沢さんとペアで漫才することが多いよね」
「愛理と私は1年の時から、お互いの家に泊まって、
ネタ作りしてきたからね。
『七夕』は新風吹き込んだ方がいいよねって
お互い、そういう風に話してたの」
「ふうん」
「光彦、これから予定ある?」
「今日はバイト休みだけど」
「これから、空いてる?」
「んん、ああ」
2人は大学から少し歩いてコンビニに寄って、
公園のベンチに座って食事をすることにした。
「私は、笑いが人の病気を治すこともあるって、
信じてるの」
「・・・」
光彦は隣でモシャモシャとおにぎりを食べている。
「笑うことで免疫力が上がるの。
私のお婆さん、肝臓がんなんだけど、
お笑い芸人さんが出てる面白いバラエティ番組を
見た後は、体調が良くなる感じがするんだって」
「ああ、それ聞いたことある。
免疫力が上がるっていうのは
科学的に立証されてるみたいだね」
「面白いネタ作り、早く始めたいな」
「明日はバイトだけど、明後日なら空いてるよ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます