第7話
「先輩、昨日霧島先輩にされたコト、私で上書きしてくれませんか?初めてが奪われたのは癪ですけど、最後にしたのが私であって欲しいんです。」
そう泉は言った。
「奏に対抗するためだけにそんなこと言うのはやめるんだ。もっと大事にした方がいい。」
「私のことを考えてそう言ってくれるのは本当に嬉しいです。でも、先輩。私は霧島先輩を見る度にそれを思い出す先輩を見たくはないんです。」
そう言って、僕を押し倒す。
「私は初めてですけど頑張りますから。いっぱい先輩に尽くして、私だけをそういう風にかんじられるように。ほかの女を見ても何も感じないようにそうしたいんです。」
「もう大丈夫だから。玲香以外に靡いたりすることはないって。」
「そう言ったって霧島先輩としちゃったんですよね?」
それを言われるの何も反論することが出来ない。
「だから私だけ見てください。」
そう言って泉は僕にキスをした。
奏がして行った物をさらに上回るように。
「んっ…ちゅ…先輩好きです。何度でも言います。先輩と付き合ってから私少しおかしいみたいです。他の人と話してるとこ前は見ても何も思わないのに。今は私と話した方が楽しかったりしないの?って思っちゃって。すぐ不安になっちゃうんです。」
「玲香と話すのは好きだよ。付き合う前も話してて楽しかったから。安心して。」
玲香の髪を撫でる。
「嬉しいです。先輩。でも足りません。私の不安が無くなるまでいっぱい愛してください。」
そう言って泉は、僕の下腹部を撫でる。
「それじゃあ、しちゃいましょうか。」
撫でながら泉はそう微笑む。
「好きです。先輩。もう私だけ見てくださいね。私のこと好きっていっぱい言って欲しいです。ね?だめですか?ありがとうございます。私も大好きです。気持ちいいですか?最初はちょっとだけ痛かったですけど、先輩に抱きしめられたら痛さはすぐに消えて気持ちいいです。離れないでくださいね。私もずっとずっとずーっと離れないですから。」
泉は僕の上で動きながら、何度も何度も僕に好意を伝え、それを返して返してと求める。
僕はそれに応え、何度も何度も名前を呼び好きだと答えた。
朝方が近づき、泉が落ち着いた頃、彼女を抱きしめながら、眠りについた。
「大好きです。先輩。」
「僕もだよ。玲香。」
朝起きると、眠気眼でこちらを見ている泉と目が合う。奏との朝と違い、幸せな気分になり。強く彼女を抱きしめる。
「おはようございます。そろそろ準備しないと学校遅れちゃいますよ?」
色々あって時間が早く感じたせいか、今日が月曜日だということを忘れていた。
「ご飯作ってきますね?何かリクエストはありますか?」
「特にないよ。僕も手伝うよ。」
こう答え、泉と一緒に料理を作る。
僕が切った食材を見て
「やっぱり不器用なんですね。」
と、笑いながら泉はとても手際よく朝食の準備をする。
朝食をができ、2人でそれを食べた。
「学校の準備してないし、制服も持ってないから一回家に帰るね。」
「私も一緒に行きます。」
「玲香まで遅刻させる訳にはいかないよ。急いで行くから先に学校に行って欲しい。」
「分かりました…。それじゃ部活の時間でまた会いましょう!」
泉の家に出る前に彼女に軽いキスをしてから自宅へと急いで走る。
自宅に着くと。学校の準備をし、制服を用意して待っている。奏が居た。
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