第4話

「やめてあげないから」


そう言って奏は僕の衣服を脱がしていく。


抵抗をしようと試みるが虚しく金属音がガチャガチャとなるだけになってしまう。



「んっ…ちゅ…あむ…だめ、動いたら上手く脱がせられないでしょ?」


服を脱がし終わりこちらが裸になってしまった後奏は自分で服を脱ぎ、僕の身体にマーキングをするように全身に舌を這わせていく。


室内にはぴちゃぴちゃと粘っこい水音と、僕の呻く声、それを愉しむ奏の声だけが響く。

しばらく時間が経っただろうか。奏は体を起こして僕の耳元で囁く。


「ね…挿れちゃおっか…」

「俺は泉と付き合っている!彼女を裏切るわけにはいかない。本当にやめてくれ!」

「そんなこと言っちゃうんだ。」

「お前そんなキャラじゃなかっただろ!なんでいきなりずっと俺には冷たくしてたよな!?」

「ずっと冷たくしててごめんね?でも私ずーっと昔から悠夜のことすきだったんだ。だからいろんな人に告白されても断ってきてたんだよ?好き大好きだからずっと一緒にいたいって思ってたのに悠夜がカノジョなんて作るから」

「だからってこんなに無理やりすることないだろ!?」

最後の一線だけは守らなくては。そう思っていたが次の一言に迷いが生じてしまった。


「でもいいのかな?この時点で泉ちゃんに報告したらどうなるのかな?」


胸が締め付けられるように息が詰まる。

実際問題この状態で写真なんて取られるもんならば完全に浮気現場の証拠写真のまんまである。一線超える超えない関係なくこの状態では既にクロに見えてしまう。


「やめろって…なんでこんなことに」


「悠夜?いいの?私こんなこと言いたくはないけどね?私って結構学校では人気なんだぁ…それでね?泉玲香って子がって周りに口が滑ったらどうなっちゃうかな?」


先輩のカースト上位の一声で後輩はどうなってしまうかは想像が着く。


「やめろ…やめてくれ…。」

さすがに俺と奏のことに泉を巻き込んで悲しませる訳には行かない。


僕は抵抗を辞めた。


「わかったからお前と付き合うから…泉を傷つけるのはやめてくれ」

「じゃあ私を選んでくれるんだね?これから恋人どうしだね♡私の事好きになってくれたのかな??」

「あぁ…好きだこれからよろしくな」

心ではそれを認めることを拒んでいるが可愛い後輩のためだ。もうしょうがない。


泉…ごめんな…















「好き♡好き♡好き♡好き♡ずっと好きだった♡離れない♡好き♡大好き♡愛してる♡好き♡好き♡好き♡離れたら許さない♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡大好き♡愛してる♡愛してる♡♡♡♡♡♡♡…」



奏からの愛の言葉を囁かれ続けながらその日意識を失うまで犯され続けた

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