お笑いの神に夢で会ったら股間が大変な事になっていた件
真偽ゆらり
それでも股間が大変な事になった男とその相方は舞台に上がる
「テーマ、『お笑い/コメディ』だってよ」
「へぇ、お前にピッタリやん」
「どして?」
「いやだってお前、存在そのものが『お笑い/コメディ』やし」
「いや、股間から白鳥の頭生やしたヤツに言われたないぞ!?」
「オフンッ!? そこは敏感なのよ〜」
「やかましい! 変な声を出すな」
「いやこれ、本当に生え変わったんよ」
「脱ごうと、するな!?」
「アフンッ!? ……な?」
「マジか……え、マジで! マジなん!?」
「マジよ? ほ〜れ」
「揺らすな!」
「ヌゥン!? も、もっと優しく〜」
「……こうか?」
「オッホ〜なんか出そう」
「出すな、気色悪い!」
「ンノォ〜!? け、蹴らんといて〜な」
「え、脂汗かいとる……ガチなん?」
「まだ信じとらんかったんか!? ガチよ?」
「どーしたらそんなんになるん?」
「夢や」
「股間から白鳥生やすんがか?」
「違う、夢で笑いの神に会った」
「笑いの神ぃ?」
「で、こうなったんよ」
「いや、過程! 過程は!?」
「んで起きたら果物の入ったバケツとレイピアが置いてあった」
「ん?」
「それにラクダシャツにモモヒキと腹巻き」
「んん!?」
「
「ちょっと待て」
「あ、そうそう。これはお前にって」
「……つけ髭?」
「俺は自前のちょび髭あるからいらんなって」
「まさか、あの人なん!?」
「タキシードも自前の使えって」
「もう、あの人やん! 神になったん!?」
「らしいで?」
「まぁ、あの人が笑いの神なんは納得やけど」
「な」
「でも、なんでお前の夢に出てくんのよ」
「会ったことあるし」
「マジで!? 羨ましい。どこで会ったん?」
「昔、晩飯食いながらテレビ付けたら会った」
「テレビ越しかい! だったら俺もあるわ」
「ほ〜ん、じゃ夢で会えるかもな」
「そんな簡単に会えるか」
「DVD観て寝りゃ一発じゃ」
「それ、ただ夢見ただけと違うん?」
「ほ〜れ、これが証拠じゃ」
「横に、振るな!」
「ヌッハ〜だんだん気持ち良くなってきたど」
「あかん、手に負えん変態になった」
「大丈夫や、安心しぃ」
「なにを」
「最初から股間の白鳥丸出しの変態や」
「そうやった……って、安心できるか!」
「大丈夫やて、性描写有りに印したし」
「メタいメタいメタい」
「暴力描写有りにも印したで?」
「だったら安心してツッコメる、な!」
「ゴフッ!?」
「って、なるかー!」
「華麗なドロップキック決めて言わんといてくれ……」
「やかましぃ!」
「ギャグ補正貰って無かったら危なかった」
「まだ貰っとるもんあったん? お前にそんな色々なもんやるって神様、暇なん?」
「めっちゃ暇らしいで」
「いや、なんでよ」
「
「ん? あぁ聞いたことはある」
「暇すぎて飽きた言うて、大量に世代交代しとるんやと」
「説明になってないぞ!? そんでそんな簡単に神様になれるん?」
「最近、多いらしいで。タピオカ神とかマジ神とか神絵師とか神曲とか神作画とか」
「タピオカ神!? いや、まってツッコミどこ多すぎて何にツッコんだらいいん?」
「神なんとかって言われるとなれるらしい」
「神様に!? それだけで!?」
「信仰心の薄いとこやと神なんとかって評価で信仰が一票入って当選できるとか」
「当選て、選挙かなんかか」
「似たようなもんやて。支持の代わりに信仰を集めるとか。まぁ、ご利益とかあるかどうかも分からん信仰より、政治参加できる選挙の投票の方するべきかもしれへんけども」
「かもな」
「「みんなも投票に行こう。〇〇選挙!」」
「って、なにやらすねん。選挙CMか!? お題は『お笑い/コメディ』やぞ」
「今の政治見てみぃ? お笑いやコメディと大差あらへんて」
「偉そうに、何様や!」
「神様です」
「それ、お前と違うやろ! もういいわ、いい加減にしろ」
「「どうも、ありがとうございました〜」」
お笑いの神に夢で会ったら股間が大変な事になっていた件 真偽ゆらり @Silvanote
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