KACをジャックします!④

ぺんぺん草のすけ

第1話 名取川のほとりで名を叫ぶ!

 さて、今年もやってきました!


 えっ? 何が!


 決まっているじゃないですか! KACですよ! KAC!

『KAC2022 ~カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2022~』 が今年も始まりました。


 去年の本作はボヤッキーシリーズとして、リワードの有効期限の撤廃を寿限無を交えて訴えてまいりました!

 体制に物申す!

 いいですね~

 やはり風刺はいい!


 まぁ、言論に対して比較的自由なスタンスのカクヨムだからこそ許してもらえるテーマだったのでしょうけどね。


 えっ? この入り方、前回のものと一緒だって?

 いいじゃないですか!

 こうでもしないと、文字数稼げないでしょ!

 こう見えても私、かなり忙しいんですよ!

 こんなの可愛い飴玉みたいなもの!


 ダメ! 絶対! ごっくんダメョ!


 という事で、前回同様にグルメ記事でも書くか!


 お海岸名物!(並)平カツオをタタキ!

 花園産直しぼり! カツオのしらすコスコ丼!


 ウガっ! ウグ!

 一度は、女性の口の中に投げ込んだ白い飴玉をどうにかこうにか呑み込ませてみたい。

 などと言う妄想を抱いている男性諸君!

 息子ともども健やかに、今日もスコスコ元気でしょうか?


 というのも最近、私の息子の元気がなくて。

 どうやら悪口を言われたそうな……


 辛い……

 こんな時、親としてどう声をかけたらいいのでしょう。


 息子よ! 頑張れ! 明日葉があるさ!


 何なら飲めよ! バイアグラ!


 バカか!

 俺はエロを書きたいのではない!

 高尚なグルメ小説を書きたいんだ!

 うっそで~す


 ピンポーン!


 だれやねん!

 こんな時に呼び鈴押すやつは!

 俺は今、KACの原稿を書いていて忙しいねん!


「N〇Kなら帰ってや! ココの世界線は昭和二十年~四十年の時間軸やで!」

「N〇Kなんばグランド華菊からのお届け物です~❤ というか、昭和28年2月1日からN〇Kの放送は始まってますよぉ~!」


 ちっ! しまった!

 少々、時間軸を広く取りすぎてしまったか。

 仕方ない……これが、ちゃぶ台を囲む不老不死者の宿命というやつか……

 せっかくN〇Kのない時間軸を設定したというのに無駄になってしまったではないか!


 ガチャリ!


 ばきっ!

 ほげぇぇぇぇぇぇぇ!


 蘭華「くそ作者! ここはうちらがジャックしたって言うたやろが!」

 作者「ホームでいきなり殴ることないでしょうが!」


 蘭華「コラっ! この原稿のどこがホームコメディっていうのよ!」

 作者「えっ? 分からないかなぁ? ほ~らほら、いつもの声がす~る~♪」


 蘭華「どこからそんな声がするのよ! あんた悪霊でも見えるの!」

 作者「ほら! 目の前に二人! 悪霊が!」


 ギラリ!

 蘭華「何か言った?」

 蘭菊「何か言いました?」


 作者「いえ何も! 今回のお題が『お笑い/コメディー』で何~もアイデアが浮かばないなぁって思ったりもしてましてですね……」


 蘭華「もういいから、はよ出ていき! 今回もココはうちらのもんや!」

 蘭菊「そうでよぉ~、もしこのまま、ここにいらっしゃるようなら、撃で撃沈しちゃいますよぉ~❤ 深い深い暗闇の中で心置きなく眠りなさい!」


 作者「ひぃぃい! それだけはご勘弁を! お二人にお任せします! という事で、私は退散!」


 蘭華「ちょっ! 蘭菊! 大和って、この時期に戦争ものはどうかと思うわよ……」

 蘭菊「何言っているのよ! 宇宙の話よ! 宇宙の!」


 蘭華「それってもっとまずいよ!」

 蘭菊「対青色光線防御! 波動ほう!……程式! 発しゃぁぁぁぁぁ!」

 

 にゃおぉぉぉん!


 蘭華「シュレーディンガーの猫かい!」


 蘭菊「さて、今日、用意したのはコレ!」

 蘭華「これは?」


 蘭菊「猫も大好きなカツオのしらすコスコ丼!」

 蘭華「シラシュコ料理なの? でも肉のってないわよ」


 蘭菊「違うわよ! シラスとシラコのダブルどんぶりよ! しかも!花園産はなぞのさん直しぼり!」

 蘭華「カツオ君もついに結婚したのか……」


 蘭菊「何言っているの、魚には結婚なんて概念は無いわよ! ただただ一心に子孫を残すことを願って生きているの! だからこれは精力満点!」


 蘭華「これ……もしかして、魔人国のカツオとか?」

 蘭菊「そうよ! 当り前じゃない!」


 蘭華「なら、それは魚じゃなくて魚人じゃん! 魚君じゃん!」

 蘭菊「もう! 細かいことはいいのよ! ハイ! 蘭華ちゃん! パクっ!」


 蘭華「モグモグ……」


 蘭菊「どう? 蘭華ちゃん、お味は?」

 蘭華「モグモグ……」


 蘭菊「……顔が赤くほてっているわよ……」

 蘭華「体が燃えるように熱いの!」


 蘭菊「でしょ! これって精力抜群なの!」

 蘭華「どいう事?」


 蘭菊「だって、『料理研究家リュウジ×角川食堂×カクヨム グルメ小説コンテスト』ってドリンク系ダメでしょ」

 蘭華「……?」


 蘭菊「だからね、別作品に出てきた栄養ドリンク『チン造を 捧げよ!』を上からドバドバっとかけてみたの! エへ❤」


 蘭華「それって……たしか……キャッチコピーが『ゾンビでも勃ちあがる! これでアナタの息子も進撃の巨人!』ってやつじゃ……」

 蘭菊「そうそう!」


 蘭華「確か原材料がマムシ粉末、オットセイ睾丸粉末、鹿茸ろくじょう粉末、スズメバチの子粉末、ウミヘビ粉末、ゴリラの金魂粉末、酢こんぶ、イチゴ牛乳抽出液、ダークマターなんかだったっけ」


 蘭菊「これで起き上がらなければインポ確定だって! ところで蘭華ちゃんよく知っているわね。何で知っているの?」


 蘭華「だって、名取川のほとりで作者が夜な夜なそれを飲みながら叫んでいたわよ」

 蘭菊「なんて?」


 蘭華「お笑いのオチがつかなくて終わらいんだって!」

 蘭菊「いっそのこと名取川に飛び込んでしまえばいいのに!」


 蘭華「そうそう、が取れてお笑いになるのに!」

 蘭菊「お笑い!」


 お後が悪いようで……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

KACをジャックします!④ ぺんぺん草のすけ @penpenkusanosuke

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ