笑わない后となんとか彼女を笑わせようとする皇帝の物語です。
主人公である皇帝の父は女色に耽り、虐政を行って殺された。
国の政治を乱した父に代わって政体を整えようと励む現皇帝。
しかし、とある美女との出会いによって彼の運命は大きく変わっていくのです。
これだけの物語が4000文字以内でまとめられていることに感嘆しました。
最後は余韻を残すような終わり方で考えさせられます。
国を滅ぼす美女の笑いとは、なんとも恐ろしいものです。
「亡国の音、聞くに堪えない国を滅ぼす旋律」※ひとこと紹介文の和訳です。
彼もまたかの亡国の主のように、国事を疎かにして快楽に溺れ、国家を滅亡させた君主として後世に語られていくのでしょうか。