第六話 彼と彼女とペットの事情。

 神谷先輩と出会って、早幾年。というほどではないにしても、そこそこの時間が経過していた。

 とある朝、僕はボーッと窓の外を眺めながら、ぼんやりと考えていた。

 先輩の正体について。そしてそこから、僕は一体どう立ち回るべきかについても。

 正直に言って、僕は面倒事はあまり好きではない。たぶん大半の人間はそうだろう。

 世の中には、面倒事に自ら首を突っ込む物好きな人間が存在しているらしいが、幸いなことに僕はこれまでの人生の中で、そんな人間に出会ったことはなかった。

 けれど、先輩は僕のような普通の人間ではなかったのだ。

 魔法使いを自称する先輩は、魔法の言葉や呪文を唱えたりはしない。

 しかし、そう自称するだけの能力を持っていることもまた事実だった。

 なぜかって? それは僕が、先輩の特殊な能力をこの目で見て、一緒にちょっとした事件を解決してきたりもしたからだ。

 信じるしかない。だって事実なのだから。

 そんなことをつらつらと考えていると、頭も冴えてくる。

 僕はベッドから起き出し、伸びをした。カーテンを開け、朝日を全身に浴びる。

 ああ、今日はいい天気だ。こんな日はきっと、何事もなく一日が終わるのだろう。

 それは僕にとって、ありがたいことだった。これまでが色々あり過ぎた。

 ただの中学生の日常にしては。

「りくー! ごはんできてるわよー!」

 母さんが僕を呼ぶ声が聞こえてくる。僕は振り返り、しかし返事をしない。

 代わりに、部屋の戸を開け、外に出るのだった。

 さて、今日はどんな風にして過ごそうかな。そんなことを考えながら。



          1



 休日と言ったところで、出かける予定はない。

 人付き合いは可もなく不可もなくといったところだが、休みを一緒に過ごすような友人はいなかった。

 もともとあまり活動的な方ではないため、家で大人しくしていようというのが僕の今日のプランだった。

 だった……のだけれど。

「あんた、今日休みでしょうが」

「だったら何?」

「ゴロゴロしてないで、外に出なさいよ」

「……面倒臭いからパス」

「本当にもう、この子は……」

 僕の背後で母さんがため息を吐いている。この人は僕がぼっちではないかと心配しているようだ。

 ぼっちではないし、仮にぼっちだったとしても心配されるいわれはなかった。

 そんな僕の思考を読み取ったわけでもないだろうが、母さんからひとつの提案をされてしまうのだった。

「だったら、ちょっと頼まれてくれない?」

「………………面倒臭いからパス」

「あんたどうせ暇でしょう。一日中そうやってるつもり?」

 母さんが僕の腰のあたりを蹴りつけてくる。全然痛くはなかったのだけれど、ちょっと屈辱的だった。

「ミナミちゃんのところまでお使いに行ってきてくれない?」

 言われて、僕は眉間に皺を寄せた。

 ミナミちゃん、とは向かいの家に住んでいる佐藤さんのひとり娘で、この春から大学生になったお姉さんだ。

 僕も小学生の頃から何度か顔を合わせたことがあったし、遊んでもらったこともある。

 中学生になってからは、会う回数もめっきり減ってしまった。向こうが大学生になり、一人暮らしを始めた、というのも大きい。

 一人暮らし、と言っても、佐藤さんの家とはそれほど距離はなかった。ミナミちゃんのお父さんの懇願で、近くで暮らすことになったのだという。

 ミナミちゃんのお父さんは、ミナミちゃんのことがよほど心配なのね、と母さんは言っていた。

 親とはそんなものだろうか。そんなものかもしれない。

 わからんけれど。

 ともかく、いくら近場とはいえ、お使いなんてごめん被りたかった。面倒臭いというのももちろん本当の理由だ。

 そしてもうひとつ、お使いを断りたい理由があった。

 ミナミちゃんとは顔を合わせづらい。何だか気恥ずかしいのだ。

 僕の記憶の中のミナミちゃんは、中学から高校一年生くらいまでは素朴な、それこそどこにでもいる女の子だった。

 ミナミちゃんが変わったのは、高校二年生くらいだ。

 変化はごくわずかだった。派手な髪色に染めたり、ケバケバしいメイクをしたりしたわけではない。

 ただ、どこが……と明確には言いにくかったけれど、綺麗になっていったのだ。

 おそらく彼氏ができたのだろう。僕が下校中、とある男子高校生と一緒にいる姿を目撃することが度々あった。

 思い返してみれば、不思議なことでも何でもなかった。

 でも、当時の僕は、何だか見てはいけないものを見たような気がしたのだ。

「で、どうするのよ」

「断る」

「お駄賃あげるから」

「……断る」

 一瞬だけ迷ったけれど、きっぱりと断った。

 出かけるのだとしても、ミナミちゃんのところにだけは行きたくなかったから。

「……あっそ。だったらこっちにも考えがある」

 そう言う母さんの声は低く、苛立っているのが伝わってきた。

 ごくり、と生唾を呑み込む。こういう時の母さんは本当に恐ろしい。

 頭の中で、一体何を考えているのやら。



          2

 

 

 結局、僕は母さんに負けてしまった。

 一体どんな脅迫を受けたのか、それは僕の名誉のために聞かないでほしい。

 想像にお任せするとしよう。

「……どうして僕がこんなことを」

 僕は手にしている紙袋へと視線を落とした。

 母さんの言うお使いとは、この中身を届けることだった。ミナミちゃんの新しい家の住所を知らないと言って最後の抵抗を試みた僕の手に、母さんは忌々しくも住所の書かれた紙を握らせてきた。

 それ以上抗うことを止めた僕は、スマホの地図アプリに住所を打ち込み、案内に従って歩いているところだった。

 中身は、先日ふるさと納税で届いた肉だった。僕は母さんと二人暮らしだし、それほど大喰らいでもないので消費できないだろうという判断だろうか。

 何でもいいけれど。とにかくさっさと終わらせよう。

 僕はスマホを見ながら、ミナミちゃんの家へと向かう。

 あの日から親交はないに等しい。果たしてどんな顔をして会えばいいのだろうか。

 そんなことを考えながら歩いていると、ふと足を止めた。

「……何してるんだ、あれ?」

 僕は首を傾げ、疑問を口にする。

 なぜって? 僕の目の前に、見知った後ろ姿があったからだ。

 それも、その人はこそこそと何かから隠れるように、物陰から顔を出していた。

 あれは……何をしているのだろう? 声をかけた方がいいのだろうか。

「でもなぁ……」

 はたから見たら、完全に不審者だ。

 知らない人だったら、絶対に関わりたくはないけれど。

「……先輩、何してるんですか?」

 僕はその不審者の知り合いに声をかけた。

 その人はビクッと肩を震わせて、振り返る。目が合うと、青ざめていた顔がもとに戻っていった。

「真壁君……何してるの?」

「僕はまあ……ちょっとしたお使いです」

 というか、何してるのは僕の台詞だ。

「先輩こそ、何をしているんですか?」

「え、ええとね……」

 先輩は目を泳がせ、言葉を選んでいるようだった。

 神谷雫。僕の通う学校のひとつ上の先輩で、かなり変わり者だ。

「……あれ見て」

 僕は神谷先輩の指さした方を見やる。

 すると、そこには一組の男女がいた。

 何歳だろう? わからないけれど、僕たちより年上であることだけは確かだ。

 男性の方は短く刈り上げた髪の毛と整えられた眉が爽やかな印象を与えてくるようだ。

 そして女性の方は、綺麗な人だった。少し茶色がかった黒髪が美しい。

 そういえば、ミナミちゃんも髪、伸ばしてた時期があったな。

 そして二人の足下には、犬が二匹。

 男性が掴んでいるリードの先には大型犬だ。ゴールデンだろうか。

 女性の方は小さい。チワワだと思われる。

「犬の散歩でもしてたんですかね」

「そうだよ」

 状況的には、それしか考えられなかった。

 しかし、現状の二人は歩くのを止めている。何でだ?

 と思ったけれど、どうやら話に夢中になっているようだ。別にそれはいいのだけれど。僕には無関係だし。

「それで、先輩はここで何をしているんですか?」

 気になっていたことを訊ねえてみた。すると、先輩はビクッと肩を震わせる。

 今度は、先ほどと違う「ビクッ」だった。何だろう……ギクッと言い換えてもいいのかもしれない。

 それはさておき。

「何をしているんですか?」

 再度訪ねてみる。が、答えは返ってこなかった。

 なんと言えばいいかわからない。そう言いたげな表情だ。

「先輩?」

「えっとね……ええと」

 おろおろしだす神谷先輩。別に責めているわけではないのに。

「落ち着いてください」

 おろおろされても話にならないので、深呼吸を促してみた。

 すぅーはぁーっと深呼吸をする先輩を眺めながら、思案する。

 さて、先輩はここで何をしていたのだろうか。推理してみよう。

 まず、あの男女が関係しているのは確かだ。

 そして先輩の特殊能力を加味して考えると、おのずと答えが……出なかった。

「あの人たち、最終的に交際するんだけど」

「へえ……それはいいですね」

「うん。でも、ちょっと問題があって……」

「問題?」

 僕は改めて、例の男女を見た。

 今のところ、なんらおかしな点はないように思う。どこにも仲違いをする要素など見当たらないように。

 とはいえ、僕はただの通りすがりだ。見知らぬ他人の事情など、それこそ知る由もない。

「例のあれですか?」

「あれ?」

 先輩は小さく首を傾げ、考え込んでいる様子だった。

 あれでは伝わらなかったらしい。仕方がないだろう。

 僕は先輩に口元を近付け、小声で問うた。

「未来視ってやつですよ」

「ヒッ……!」

 ビクンッと神谷先輩の肩が震える。耳元を抑えた先輩は、真っ赤になって僕を睨んでいた。

「な、ななななにを!」

「え? ええと……ごめんなさい」

 何か悪いことをしたのだろうか。

 他人に聞かれてはまずいものなのだろうと思い、小声で言ってみたものの、何を間違えてしまったのだろ? それがいまいちわからなかった。

「と、とにかく、あの二人のことを見守っていきたいと思います」

「……先輩とあの人たちは何か関係があるんですか?」

「え? ううん、知らない人」

 神谷先輩は横に首を振る。知らない人か。

 つまり、今から先輩はそんな知らない人を尾行しようというのだ。

「何かあるんですか? 例えば、トラブルが起きるとか」

「えっとね……」

 先輩は僕の問いに、困ったように眉を寄せた。視線を泳がせる。

 何が起こるのか、そこまではわからないらしい。

「それで、これからどうするんですか?」

「……付け回す」

 明らかに言葉のチョイスを間違えているが、そこはあえては突っ込まないことにした。

 とにかく、何をするかは知れた。後はどう実行するかだ。

 僕は手にしていた紙袋を見て、それから先輩へと視線をやった。

 僕が持っているのは肉だ。できるだけはやく、ミナミちゃんに届ける必要があるだろう。

 とはいえ、先輩をこのまま一人にして行くのも心配だ。

 どうしたものだろう。

「真壁君は、何をしているの?」

 先輩があの二人から目を離さないまま、そう問うてくる。

 僕は……とりあえずこの肉を届けてこよう。

「僕はちょっと用事があるので、後で合流しましょう」

 先輩と約束して、僕はとりあえず用事を済ませるべく、ミナミちゃん宅へと向かうのだった。



          3


 

 ミナミちゃんの現在住んでいるマンションは、結構な大きさがあった。

 家賃とかどうなってるんだろうと漠然と考える。意味なんてないけれど。

 インターホンを押す。すると、玄関? エントランス? にあるモニターに若い女性の姿が映し出された。

 少しだけ明るい髪色と優しそうな目元。たたえられたほほ笑みは僕の来訪を予期していたのだろう。

「……久しぶり。開けてもらっていい?」

「うん。ちょっと待ってねー」

 モニターが暗転する。少しして、側の自動ドアが開いた。

 オートロックってやつだろうか。具体的な金額なんてわかるはずもないが、とにっかく高そうだということだけはわかった。

 たぶんミナミちゃんが開けてくれたんだろうと思って、僕はマンションの中へと足を踏み入れる。

 確か、ミナミちゃんの部屋は四階だったはずだ。

 エレベーターを使い、四階まで行こう。

 エレベーターに乗り、目的の階を押す。と、前方から誰かが走ってくるのが見えた。

 誰だろう。このマンションの住人かな?

 当たり前のことを考えつつ、僕は扉を抑えた。そうしていれば、エレベーターは動けないのだとなぜか知っていたからだ。

「ありがと」

 走ってきた女性は肩で息をしながら、お礼を言ってくれる。

 綺麗な人だった。ミナミちゃんよりだいぶ明るい髪色と、活発そうな目鼻立ち。

 何より、服装もかなり派手だった。僕はファッションには詳しくないけれど、どちらかというと繁華街によくいそうだ、という印象を受ける。

「キミ、このマンションの子じゃないでしょ?」

「え? ええと、はい」

 エレベーターが動き出すと、お姉さんは話しかけてきた。

「何しに来たの?」

 どうしよう。話していいのだろうか。

 母さんからは、むやみやたらに自分の話をするものじゃないと常日頃から言われているけれど。

 ただ、僕はお使いに来ただけだ。大した事情があるわけでもない。

「四〇三号室の人に用事があって……」

「へー、ミナミちゃんの知り合いなんだ」

「まあ……」

 別に悪い人ではないんだろうけれど、どうにも苦手な人だ。

 知り合い……なんと言えばいいのだろうか。親戚ではないし。

 ただのご近所さんでいいか。

「親に頼まれごとをしまして」

「そうなんだ。その紙袋?」

「はい」

「何が入ってるの?」

「……お肉です」

「お肉かー、ミナミちゃんいいなー」

 お姉さんはわざとらしく言って、けらけらと笑っている。

 本当に、心から楽しそうに笑う人だ。っていうかよくしゃべる人だ。

「あたし、ここのところお肉とか食べれてないんだー」

「は、はあ……そうなんですね」

 お姉さんのテンションには付いていけない。とはいえ、エレベーター内でお姉さんを引き離すなんてことはできない。

 疲れるなぁ……どうしよう。

 なんてことを思っていると、目的の階に到着した。

「あ、じゃあ僕はこれで」

「うん、わかったー」

 とか言いつつ、同じ階でお姉さんも降りて来た。

 ええ……なんでぇ。

 僕が内心辟易していると、お姉さんけらけらと笑って続ける。

「実はあたしもこの階だったんだよね」

「はは……」

 僕は愛想笑いをしながら、四〇三号室を目指す。

 さっさとお使いを終わらせて、先輩のところへ戻ろう。

 足早にミナミちゃんの部屋の前に立つ。インターホンを押すと、ドタドタと中から人が走ってっくる足音が聞こえて来た。

「ははは、めっちゃ慌ててるねー」

 ……なんでこの人はまだいるのだろう。

 エレベーターから降りてずっと付いてくる。無関係なはずなのに。

 いや、同じマンションに住んでいるのなら、知り合いの可能性が大きいのか。

 ややあって、ドアの鍵が開く音がした。それから、勢いよく扉が開く。

 危うく、扉を頭にぶつけそうになった。

 どきどきと胸が高鳴る。びっくりした。

「久しぶりー、りくー」

 バッとミナミちゃんが僕に抱き着いてくる。

 僕はされるがまま、ミナミちゃんに抱き着かれた。いい匂いがして、ちょっと緊張する。

 何年ぶりだろうか。最後に見た時より、ミナミちゃんは大人っぽくなったような気がする。気がするだけかな?

 それと、なんというか、ミナミちゃんって意外と大きいんだな。何がとは言わないけれど。

 ミナミちゃんのハグはすぐに解かれた。僕は残念なようなホッとしたような不思議な感覚に、ちょっとだけ戸惑う。

「おっきくなったね、りく」

「……まあね」

「おばさんは元気?」

「元気だよ。うるさいくらい」

「ふふ、それは何よりだ」

 ミナミちゃんがくしゃくしゃと僕の頭を撫でてくる。別に自分が大人だと言うつもりはないけれど、露骨な子供扱いにムッとしてしまう。

「……これ」

 僕が紙袋を差し出すと、ミナミちゃんはそれまでの笑顔を更に輝かせた。

「おー、これが噂の高級お肉」

「えー、高級お肉なの!」

「ん? ……カホ、何しているの?」

「んー? さっきそこで出会ってしまってね」

「ほんとにぃ?」

 ミナミちゃんはにやにやしながらお姉さんに詰め寄っていた。

 どんな関係なんだろうと思わないでもなかったが、少なくともそれなりに仲はいいようだ。

「……じゃあ僕はこれで」

 お使いも終わったことだし、僕はこの辺でお暇しよう。

 というか、先輩が心配だ。あのまま不審者として通報されてなければいいのだけれど。

 そう思い、二人に背を向けた。するとガシッと肩を掴まれてしまう。

「まあまあ、そう言わずにね。せっかくだから寄っていってよ。お茶くらい出すよ?」

「……ええと、実は約束があるんだよね」

「お、恋人かー、少年」

「違いますよ。学校の先輩です」

「ふーん」

 僕が答えると、ミナミちゃんは僕の肩から手を放してくれた。

 恋人ではない。相手が女子だというとなんだか面倒臭そうなことになるのでそこは黙っていよう。

 嘘は言っていないことだし。

「まあ今日はお休みだからね。そういうことなら仕方がない」

 バイバイ、と二人は手を振ってくる。僕は一瞬だけ迷ったけれど、振り返すことにした。

 もう一度エレベーターに乗り込み、階下へと降りていくのだった。

 

 

 

          4



 

 マンションから出ると、僕はすぐさまスマホを取り出した。

 登録していた番号にかける。

 しばらく待ってみる。呼び出し音を聞きながら、僕は歩く。

 しかし、先輩は電話には出なかった。どうしてだろう?

「……何かよくないことに巻き込まれてないよな?」

 不安だ。さっさと合流したい。

 とはいえ、今先輩がどこにいるのかわらかなかった。

 スマホをしまい、さてどうしたものかと考える。

 先輩なら、どんな行動を取るだろう。

 神谷先輩との付き合いは正直言ってそんなに長くはない。

 とはいえ、先輩の行動パターンは何となくわかる。あの人は割と他人のためには行動力を発揮できる人だ。

 ということは、今もあの二人に張り付いていることだけは確実だろう。

「ということは、だ」

 どういうことだ? 

 頼みの綱のスマホに出ないとなると、ただうろうろして探すしかないのだろうか。

 すごく嫌だ。

 しかし、赤の他人ならまだしも、神谷先輩だからなあ。

「……仕方がないか」

 僕はため息を吐き、決意した。

 先輩を探そう……と。

 まあ、あの二人の結末も気になるしね。




 続―

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