人も鬼も、心の在り方に違いはなく、なのにどうして片方が悪者にされなくてはならないのか……楓が何度も疑問を持ったテーマが一貫して貫かれた、切なくも美しい物語でした。どうしようもないほど埋められない隔絶感が、甘いはずの睦言に滲んでいて、ただただ切なかったです。けれど、別離を選べたことに安堵も感じました。彼女たちが彼女たちのままでいられるような、安息の地に辿り着けることを願わずにはいられない、心に残るお話でした。
作者からの返信
存在そのものを悪とされていた鬼達ですが角が生えているだけで人間とは何も変わらないのですよね。
楓を愛するが故に言った頼秀の言葉は、二人の間にある越えられない壁を表してしまっていました(>_<)
だらだらと関係を続けていましたけど、それももう終わり。悲しいですけど、これでよかったのかもしれませんね。
編集済
種族を越えた愛は価値観など埋めることが難しいのですね。
頼秀様は悪気はなくとも、楓さんを傷つけてしまう。
悲しい別れでしたが、この先また再び出会うことがあれば、溝を埋めて欲しいなと願ってしまいました。
無月弟さんの今までにない新しい分野で、笑いなどのない切ない展開が続きましたが、長編になったら重厚な物語になりそうな気配を感じました。
『イケメン怪盗』も『真夜中の逢瀬は終わりを告げる』も、キャラクターがとても魅力的ですね。
作者からの返信
今まで書いたことの無い作風だったので、ドキドキでした。
頼秀は知らず知らずのうちに鬼としての楓を否定しようとしていましたけど、考えを改めて追いかけてきてほしいですね(;つД`)
『イケメン怪盗』や『真夜中の逢瀬は終わりを告げる』。KACに参加していなかったら、書けなかったお話です。
たくさんの作品を読んでくださって、ありがとうございます(*´▽`)
こんにちは! 水木レナです。
楓の気持ちが痛いほどつたわってきました。
拝読していて、こんな人間寄りの言い方する男の人が、楓を幸せにできるのかなと疑問にも思いました。
楓は、かなしかったんですね。
こんなラストになってしまうまで、口にしないできたのでしょう。
なぜ言わずにきたのか。
言えなかったのでしょうね。
作者からの返信
はい、言わなかったのではなく、言えなかったのです。
無意識のうちに鬼を否定していた頼秀。
二人の逢瀬が続いていたとしても、いずれ関係は壊れていたかもしれませんね(;つД`)
ラスト、楓に対する気持ちをわからない頼秀。
夜の睦言で聞いた言葉が、すべて、彼女の心に刺さると気づいてない。このふたりのすれ違いが、とても深い作品。素晴らしいです。
作者からの返信
相手のことを思っているようで傷つけてしまっている。こんな風にすれ違うカップルって、実際いると思うのですよ。
言葉を選ぶのはもちろん、無意識に相手のことを蔑むことのないよう、気を付けないといけませんね(>_<)
なんて切ない……っ(涙)
角だけしか人間と違わないのに、それがこれだけの溝を生んでしまうなんて、哀しいですね……(泣)
作者からの返信
角が生えているだけなのに、それだけで蔑まれてしまっています(>_<)
頼秀は無意識のうちに楓を傷つけてしまっていましたけど、悪意無に鬼を悪と見ているといのは、質が悪いですよ( ω-、)
あたらしい考え方を言葉の上では理解していても
自分の考え方に組み込むことができないってことはあるみたいですね。
矛盾する言動はよくあります。
テーマがストーリーとよくなじんでいます。
作者からの返信
染み付いた考え方って、中々変えられないのですよね。
考えを改めたつもりでも、ふとした時に気持ちが出てしまいます(>_<)
鬼よりも人間の方が、質が悪いというお話でした(;つД`)