田中ビリー孝道の苦悩

幻典 尋貴

田中ビリー孝道の苦悩

 さて、まずは自己紹介をしておこう。私はビリー孝道。こんな名前だが純日本人である。苗字は田中。つまり、田中ビリー孝道である。私は両親と祖父母の事は好きだが、このネーミングセンスだけは少し恨んでいる。なぜブリー貴美とかにしなかったのか。ビリー〇〇さんなんて、そこら中にいるじゃないか。話が逸れたが、二〇四五年生まれの山無県民だ。年齢は21。

 そうそう、私の第六感のうりょくは本の出だしを読んだだけで、オチが分かると言うものだ。そう、出だしで、オチを。

 君たちに忠告しておこう。この話も相当無理のある終わり方をする。まぁ、勘だけど。


 因みにこんなことも分かる。

 作者は頭痛がひどい上に、このお題が明日の午前までと知って、ギリギリの状態で書いている。


 ――いやぁ、勘だよ?


 例え、本当にそうだったとしても、楽しめる作品を書こうと頑張っているんだ。別にいいじゃないか。大切なのはいつだって、結果ではなく過程なのだから。


 まぁ、その過程がここで410字とか確認しながら書いているのだから、良いのかは分からないけどねぇ。


 ――え?勘だってば。


 そう言えば、オチにもってこいの話があるんだ。聞いてくれるだろうか?


 ある日、道端で黒い本を拾ったんだ。表紙には白い字で“Death note”って書いてあった。まぁ、誰かが作った黒歴史ノートだったんだけど。とりあえず最初のページにあった、序文みたいなのを読んでみたらさ、オチが見えたわけ。


 五年後に母親に添削されて、恥で悶え死んでた。


 ほら。無理があっただろ?

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